山田詠美さんの「つみびと」を読みました。
10年前の「大阪2児置き去り死事件」をモチーフにした
小説だそうです。
そういえばこの事件は覚えています・・・
猛暑の中、幼児2人が自宅リビングに閉じ込められて
衰弱・餓死した陰惨な事件でした。
事件の犯人「蓮音」とその母「琴音」の二人が主人公です。
「琴音」が幼少時に受けた虐待と、
「琴音」の不在時に6歳だった「蓮音」が
幼い弟妹を育てる、その内容が
この事件を引き起こす鍵になっているような。
「蓮音」は何故、誰にもSOSを出さなかったのか?
どうして、誰も、2児の状況に気がつかなかったのか?
犯人を責めるのは簡単ですが、
事件の裏にあるものを見逃してはならないと思いました。