前の記事で書いた通り、トシヤは何が原因かまったく分からない中、突然激しい自傷を始めます。
何が地雷なのか分からないので、私も始終緊張をしているし、周りへの気遣いもあってダメージは両方にあります。
本人が一番辛い。その通りだと思います。
小学校高学年からのいわゆるプレ思春期の頃、私の悩みの種は息子の他害でした。
普通の人には耳慣れない言葉でしょうが、自分のイライラを他人にぶつける(引っ掻くとか掴むとか)ことです。
学校生活の中でこれをやられると、親は居場所がなくなるほど心労があります。
毎日のように誰かに頭を下げる生活が何年も続きました。
特に私は誰も相談できる家族がいなかったので、精神的に相当辛い思いをしました。
同じような子供を持つ親御さんの中には、鬱を発症される方もいました。
当時は必死でしたが、どうやって自分を保てたのか不思議です。
どこか山奥の一軒家で息子と二人きりで暮らせたらどんなに楽だろうかと、本気で引っ越しを考えたりしました。
あるいはもっと酷いことも考えました。
本格的に思春期に入ると、他害のターゲットが私になりました。
道路で突き飛ばされる、家の中でガラスの額を投げられる、コップを割られる、顔を引っ掻かれて血だらけになる、脚に青タンが出来るほど抓られる。
DVです。
さすがに児童相談所に相談に行き、母子分離のために短期入所をさせてもらったり、私や息子が死なずに済むように取り計らってもらいました。
当時、ほとんど帰宅をしなかった夫(既に離婚)に一応助けを求めて電話をしたら、「そんなのさあ、警察に電話したら~?」と、一言で済まされたことを忘れることが出来ません。
ブチ切れました。
こんなひとでなしに頼るなど私のプライドが許さない。
それ以降、私は自立を目指して必死に資格を取り、今に至っています。
今日、記事を書きながら昔のどん底時代を思い出していたら、今の私やトシヤは破格に幸せであることに気がつきました。
トシヤも私も苦しいことがあるけれど、大局的に見たらしあわせ。
今を必死に生きるのが基本だけれど、一度俯瞰で見ることも荒波を乗り切るコツかもしれません。