桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

しあわせの欠片

2017-07-25 16:29:20 | 日々のこと
今回の家族帰省は、母の86歳の誕生日を祝うためのものでした。
今までは遠方ということもあり、そんなことはしたこともなかったのだけど、父を亡くしたばかりの母を励まそうと、夫が旗を振ってくれたのです。

優しい夫を母は大好きです。
実の娘の私は、近い関係なだけについ厳しい見方をしてしまうので、おっとりした夫がいて丁度よいのです。

施設で手厚く介護を受けて、母も元気で食欲もありますが、いまだに父の死をはっきりとは受け入れていません。

弟にも電話で「お父さんは元気だろうか?」と聞いてきたり、私たちが帰る際も「お父さんが元気になったら、次はご招待するけんね」と、父がまだ入院中だと認識しています。

同じ話を何度も繰り返す、リピートークも当然あります。

本人曰く、頭がぼうっとして夢か現実かわからんらしいです。

老化により、そういうことはよくあることでしょう。
何事もすぐ忘れてしまうので、家族としては少し悲しいですが、手押し車で歩けるし、まだ排泄も自立しています。
父の遺したもので良い環境で暮らすことも出来ています。

失われていくものを数えても詮無いこと。
いまだある出来る能力に喜んでいられたら幸せです。

30年息子を育てていると、自然と幸せの欠片を拾うのが上手になります。

全てがありがたいことに繋がります。