蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

愛する人

2011年11月27日 | 映画の感想
愛する人

主人公(ナオミ・ワッツ)は、生まれてすぐに養子に出されるが、養父母との折り合いは悪く、十代後半から一人で生きてきた。
今は腕っこきの弁護士だが、世間並みの人間関係を築くことができない(やたらと男漁りをしたりする)。
主人公の実母(アネット・ベニング)は、長年介護してきた母親を亡くし家族がいなくなって、養子に出した主人公のことが気になりだして仲介者(教会)に手紙を出したりする。
この(実)親子の様子を交互に描くほかに、子供ができず養子をさがしえいる夫婦が登場する。この3者の運命、やがて皮肉な巡り合わせで交錯する・・・という話。

皆、それぞれいろんな事情があるものの、基本的にわがままで、アメリカ人らしいなあ、と思う。
これが日本の映画とかなら、一人くらい自己犠牲の精神が旺盛な人物を登場させて予定調和的な結論に導いて、映画を見ている人を安心させるのだろうけど。
本作はそうした穏和な結末ではなく、相当にせつなさが残るエンディングになっている

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