長く高い壁(浅田次郎 角川書店)
昭和13年、人気ミステリ作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京へ派遣される。方面軍司令部の川津中尉とともに、北京から100キロ以上離れた蜜雲への出張を依頼される。同地の近くの張飛嶺で起きた兵員の大量死事件の調査をすることになるが・・・という話。
憲兵隊のベテラン曹長:小田島の酸いも甘いも噛み分けたキャラが秀逸で、出番をもっと増やしてほしかった。
中国近代を舞台にした小説が多く、兵士としての経験もある著者としては十八番の設定で、兵隊たちの振る舞いや当時の中国社会の描写がリアリティに溢れている。
著者得意の独白体で、関係者が事件の証言をするあたりからぐっとひきつけられて最後まで読んでしまったが、ミステリとしての謎解きは弱いかな、という感じだった。
昭和13年、人気ミステリ作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京へ派遣される。方面軍司令部の川津中尉とともに、北京から100キロ以上離れた蜜雲への出張を依頼される。同地の近くの張飛嶺で起きた兵員の大量死事件の調査をすることになるが・・・という話。
憲兵隊のベテラン曹長:小田島の酸いも甘いも噛み分けたキャラが秀逸で、出番をもっと増やしてほしかった。
中国近代を舞台にした小説が多く、兵士としての経験もある著者としては十八番の設定で、兵隊たちの振る舞いや当時の中国社会の描写がリアリティに溢れている。
著者得意の独白体で、関係者が事件の証言をするあたりからぐっとひきつけられて最後まで読んでしまったが、ミステリとしての謎解きは弱いかな、という感じだった。