生活

とりとめもなく

連続 連作短編

2017年03月25日 23時20分33秒 | 読書
なんだかドタバタしている今日この頃である。
早くあったかくなんないかなー

図書館でたくさん借りちゃったから読まねば読まねば
まずはこれ

湊かなえ「物語のおわり」
何十年か前に書かれた(という設定の)ひとつの短編小説、オチの手前でぷっつりと終わっている物語がまず初めにあって、なんだこの本は、こういう歯切れの悪い話を集めた短編集なのかな?と訝ったがそうではなくて、その未完の物語がひとつのバトンとなって全ての話がつながっていた。
人生の岐路にたたされている数人がそれぞれ短編の主人公で、少しずつ関係しあっていて面白かった。
自分だったらどうするか?とか、こうなるかもしれなかった別の自分に想いをはせる、みたいな、小説の醍醐味ともいえる短編集ではないでしょうか。

おなじく湊かなえさんの「絶唱」

これも連作短編集です。
トンガと阪神淡路大震災が共通のテーマだけどこれは湊かなえさんの、震災や海外協力隊の経験をもとにして書かれたものだと思われる。少々わかりづらいし楽しい話じゃないから読み易くはないが、なんというか、一本の線がぐるーっと一周して最後の話が終わったときスポッと円になるみたいな気持ちよさがあった。それは「絶唱」にも「物語のおわり」にもあった。
コメント
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