いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

「下見?」「大変なのね」

2008年03月28日 | 桜花応援

 4月6日(日)は観桜会。場所は県下でということになって佐倉の城下町で桜を愛でるということになった。
 そこで古くからの友達の馴染みの土地でもあるし、下見に付き合っていただくことになった。

 全国で大名屋敷が公開されているところは、松戸の戸定邸、佐倉の堀田邸、そしてもう一つは九州でしたか?3箇所しかないということを、以前戸定邸を見学かたがた本土寺のアジサイを観に行った時に伺った。写真はその大名屋敷の旧堀田邸。どことなく戸定邸と似ている風情。
  

 

  天気がよくお花もそろそろ咲こうかと準備中。白木蓮は花が大きくて見事。枝垂桜はもう3分咲き。6日には散りかけているだろうと思われる。
 戸定邸との違いは囲まれた見事な庭園ではなく開放された堀田邸の「さくら庭園」。もっとも入館料を払って観れば、奥のお庭が整えられているのかも知れないが、ここは起伏を利用して開放的…。
 
  
 温かく南向きの桜は今週末から来週半ばが見ごろだろう。花時はなかなか当てられないものだ。今回は見事に外れてソメイヨシノは赤っぽいガクだけが残って散っているのかも知れない。(ヒヤヒヤ)
 気を紛らわせてスミレやタンポポ、ボケなどにカメラを向けていた。 一見してカンヒザクラ?寒くないしこの満開の桜は枝垂れ桜!それも先程見たものより日当たりがよく、紅枝垂だ、きっと! また、坂の途中で足元に目を落とすと珍しい白いスミレがか細く咲いていた。

 なかなか勾配のきつい薬師坂に差し掛かる。通りがかりの自転車を押して坂道を上がるお婆さんに「武家屋敷はこちらの道でいいですか?」と尋ねてみる。
 82歳だというお婆ちゃん。偶然にも小一時間前に地図を持っている我々に声を掛けて下さった割烹着姿のご婦人のお姑さんらしい。間違いない!そのご婦人は「家に来て、トイレを貸してと頼まれて…」など佐倉市に公衆トイレが少ないことを嘆かれる。彼方此方にトイレを設置して欲しい…などと話し「観光協会に行くなら言ってください」と我々に頼まれる。その方と人懐っこさがそっくり!お嫁さんだと言う。長く一緒に暮らしていると似てくるのね。
 気の良いお婆ちゃんは我々に寄って行けとお誘いになった。
    
  この急坂を自転車を引いて上る…目が回ってクラクラとしたと気持ち悪そうだったので、Ayaちゃんが思わずお婆ちゃんの背中をさすってあげたから?か。「家に寄ってお茶して行きなさい」と誘ってくださる。何となくみんなが誘われるままにお邪魔してしまった。

 そんな土地柄の人たち…良い人たちです。お殿様が良いとそこに住む人たちも心がけの立派な方々になるというが、誘われた人もやはりこの地方で育っている。きっと、そうなんだな~と密かに思った。