そうこうしているうちに、いろいろな花の花盛りの季節です。咲いては散って、また別の花が咲く。目先が一点に絞れないでまごまごしていると、あんなに咲き誇っていたのに、また別の花が綺麗に咲き出していた。
「我が家の庭の30種近いバラが満開です…」と友よりお誘いがあった。けれど、とても、とても、目の前のことが目途が立たないうちは思い切って出かけられない。
今日は娘の家に母親代わりの役割を担って出かけたが、やっぱり母親には無理か!
こちらがその気になっても、孫は私を母親とは認めている訳ではないのだから。
甘えている。それがまた………!!
あ~、年寄りっ子は三文安と昔から言われているとおり…悔しいけれど甘えられて嬉しくなって…ということになってしまう。世間でもそのように噂するが、その通りだと納得して、自分を客観的に見てしまった。祖母の役割で満足する自分も居るわけだものネ。
公園のバラのアーチ。この下をジョギングして駆け抜けていく人が居る。散歩でおしゃべりして行く人が居る。犬の散歩はご遠慮下さいと断り書きがある。リードが脇を走る人に絡まったり巻きついたりの事故があったらしい。子供たちの広場・遊び場が真ん中にある。その外周には足に心地よい柔らかな舗装がしてある。その線上にバラのアーチが設えてある。ウォーキングやジョギングに適している舗装で、花を見たり子供がアスレチックで遊んでいるのを横目で見ながら歩き進んで行くのだ。街なかの運動不足の市民は楽しんで何周も回っている人もいた。多分、500~1000メートルはある。孫がお稽古に行っている間、そこで暇つぶしをしたり夕方の買い物をしたりして、孫がドアから出て来るのを待ったりするのである。
そんなときにデジカメで花を撮ってみることも、良い時間の過ごし方になっているのだ。
実はもうこの公園ではバラは終わりに近い。ハコネウツギが咲きだしている。この花は一株であるのに、赤や白の花を咲きわけるのだから、欲張りな木である。
今日は天気のせいかあまり良くは撮れていないが、色とりどりに咲き乱れて、バラの香が辺りを占める。バラのトンネルをくぐって行くなどは、なんとなくロマンチックな気分になれる。若いころは花の周りで、花に囲まれて…そんな雰囲気が好きだった。そのあたりをゆっくりと肩を並べてそぞろ歩く…など、思うだけでも絵になる風景…だよね。
あじさいの株のように仕立てられているけれど、結構大きな木になるハコネウツギだ。
すみません。このつつじたちはもう、今は花も散ってしまい、葉が成長して綺麗な緑に変わっていた。これは少し前に撮ったもので、午後の柔らかな日陰の光線で写した。そう言えば、石楠花は、別の日のものだが、日差しがあって色合いもうまくとらえることが出来た。
これらシャクナゲもすでに花の時期は終わっている。以前、放射線医学研究所の庭に、真っ赤な石楠花が塊になって咲いていたが、思い出すのは、臨界事故があった時に患者さんが運び込まれたという研究所の庭だったから、とても印象強くあの赤い色が脳裏に残っていて石楠花が咲くと、そのことを思い出してしまう。
これはカルミア。白くて少し赤みがかって、花柄がベタッとしていて、可愛いけれどちょっと変な合弁花。花びらには複雑なそしてまた見方によれば滑稽な感じさえする模様をつけている。つい、“ちょっと面白いね!可愛いよ”と花に話しかける私。
今日はバラのアーチで閉じておこう。
バラのトンネルの向こうは素敵な明日につながって行くはずですよ!良い夢をみましょうね。