いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

御開帳は七年に一度

2009年05月27日 | SO-Color

  昨日のアップしたもので、三門に掲げている善光寺の額文字は鳩字。文字の中に鳩が何羽隠れているか?
 インターネットから良い画像が見つかったので、拝借することにする。
 
 こんなにはっきりした画像なら、なるほど!と伺える。
 「善」の上の点が向きあって2羽、「光」のやはり上の点が2羽、そして「寺」の下の方の点が、全部で5つ。だから、鳩が5羽…と、インターネットより教わった。
 以前、聞きかじって知ったのは9羽。多分「善」の中ほどの点も数えれば9羽かと思ったが…? 違うらしい。

 「善」は、まだまだ秘密がある。中ほどから下は、牛の顔という。耳か角か、分からないが、とにかく牛に見える。
 布引伝説というもの。信心というものが全くないケチなお婆さんが、手で洗濯していた時洗いかけの自分の裾除け(お腰)が牛の角に引っ掛かり、とことん追いかけて洗濯物を取り返そうとして、やがて善光寺さまの門前まで来てしまった。そして有難い御本尊さまに期せずして拝顔できて信心の心が生まれたという「牛に引かれて善光寺参り」となった。その御縁の深い牛の顔にも見える。
            
 こちらも、牛にに引かれたのか?善光寺の御開帳に立ち寄ったのである。
  
 御本尊は、一光三尊阿弥陀如来で白雉五年(654)以来の秘仏。御本尊の御身代わりとして前立本尊が作られて拝されるようになったといわれるが、普段は御宝庫に安置されている。この御開帳の時だけ特別にお姿を拝むことができるのだ。如来様を拝み結縁を果たして心に安らぎと、力強く生きる力を戴くという、そして向こうの岸でも、ご加護があるというのに、こんなに並んだ列には入れない。七年に一度の御開帳だから、どんなに待っても…の気概はあるのだが。

 本堂の裏側に回ると、徳川家大奥供養塔があった。また、ゆっくり参ります。真っ暗闇の御戒壇巡りは、絶対一度はなさることをお勧めする。こんなにも闇…という暗さは今までどこででも経験がない、自分の何もかもさえ見えない暗さ。いや!心だけが見えるのかな? そんな暗闇で極楽浄土の錠前に触ってくるのだ。
 御本尊様、申し訳ありません。必ずまたチャンスを作って来ますから! 今回は31日までなので、とても無理ですけれどね。           
  

 そう心に誓いながら参道を戻ってきた。すると若い方が全く違う視点でカメラを向けていた。おう!そんな観賞の仕方があるのだね、と参考にさせていただいた。これが、真似をして捉えた阿吽一対の仁王像の吽形の仁王様の足!!血管が浮き出て如何にも力強い足の様子ではないか!


 こちらは阿形の仁王様の足である。

  
 この立派な仁王様は高村光雲と米原雲海による合作のよる。 

  仁王門を後に…
 
 善光寺さま、さようなら。また来ますね。

 ここを急ぎ足で通るのだが、いつも素敵な雰囲気の喫茶店の前に惹かれる。でも、今日も長野行きのバスがちょうど来たので、飛び乗って帰ることになった。
 長野から名古屋までは特急で2時間59分。途中友達の住まわれている多治見駅と聞くと懐かしさが募る。彼女とも最近会っていないよぉ。 このごろ余裕がなくて忙しすぎると身辺を見まわした…。