いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

Jeju島の3日間(1日目)

2010年10月27日 | 雑記自由帳

夜半は雨が降っていたのに、出かける5時20分には雨が上がっていた。
モノレール、JR、京成と乗りついで成田空港へ辿り着く。
初夏に行く予定も立てたが、不幸があって見あわせた済州島行き。
例の小学校時代の旧友7人の気心知れた仲間たちの一群。

 
 
KE0718便 09:45成田空港発済州島12:20着。
およそ200年前、火山の噴火によって出来たと考えられる島で、
主に玄武岩溶岩から成っている。

 
 

朝鮮時代には流刑地でもあった。
韓国併合により日本の領地となったこともある。
1948年済州島4・3事件では島民が韓国軍などにより虐殺された。
それから逃れるために日本に渡ってきた在日韓国・朝鮮人も多いとのこと。
朝鮮半島本土とは違い済州島民の性格は温厚で生活様式が日本に近いと大宅壮一の著書にある。
 
  

  

済州島名物というアマダイ焼き魚定食の昼食。
食堂へバスに乗ってまず直行。店には写楽の版画が壁に掛けてあった。
店主は京都に少し滞在したこともあった日本を理解している日本びいき。

辛い副食が6品。ご飯、みそ汁の器、箸がなんと、金物で出来ている。
ご飯が熱いと器が持てない。こちらのエチケットは器をもたずに食べるのが正式か。
金属食器は皇帝への食の安全からという歴史に立っているとのことだ。
金属なら、毒物が混在していれば変色するから、その事故防止ということになる。
しかし、見慣れないし使いなれないから、何だか犬か猫の食器のような感じだ。

  

「おいしかったですか? 美味しいという韓国語は“マシッソヨ”」
辛いのは閉口する。副食は箸をつける程度…日本人客はあまり箸を進めないだろうから、
お変わり自由と言われても遠慮してしまう。
不味いという言葉はないのだろうか?
食べられなかったという言葉は?

食後は免税店へ。
その後神秘か、お化けかの「トケビ道路」に。見ているとどうしても下っているような坂道が、
上り坂なのだ。風景をみるが上り坂とは合点が行かぬ。
水を路面に流し水平器を置いてくれてもますます納得がゆかぬ。頭が混乱するへんてこな道。
風景が誤魔化しをつくり、目の錯覚を起こさせる。

  
ガイドさん(白い服の人)の指さす方向に下っているんですよ…と説明しています。
全くの、上り坂に見えますよね。
  
矢印→の方向に登っているのです。おかしいことですが、錯覚としかいいようの無いことです。
 


下り坂? いいえ、上り坂です。
上り坂? いいえ、下り坂です。
車のエンジンを止めると、確かに上っている方に車は移動してしまう…下り坂だった。

  

 

三姓穴という、日本の古事記のようなお話がある…この島の発祥地とされる場所。
日本のイラストレーターが描いたというビデオを15分くらい観賞させられました。
 
  

何処にもあった、この石爺さん・トルハンバンは、右手が上になっている方は
「文」学問の守り神、左手が上になっているのは「武」身体健康から命の守り神という。
道祖神のような、親しみのある神様らしい。
更に女性のガイドの説明は、上から見ると、男性のシンボルに見えて、石じいさんの
鼻に触ると男の子、耳に触ると女の子が授かるというおまじないもあるんだそうな。

 
 
  

島の真ん中の一番高い山、漢拏山/ハンラサン から流れ出た溶岩(玄武岩)が形作った
龍に見える岩を、背景に記念の写真を。
あら! もうお二方は何処に? すでに岩の向こうを見学中だった。

  

龍の反対側にはローレライのような、下半身が魚の尾をもっている像が座していた。
お顔がアジア人なので、違和感を感じた。既成概念というものは動かし難いらしい。
 
  

二日間お世話になるホテルにひとまず荷物を置いてから、またバスに乗って近くのレストランに行く。
その途中で見たコスモス。バスガイドは島の生き物はみんな可愛いくて小さい。
足が短い。馬もスラッとはしていないと、言われたが、ガイドさんは背も高くスマートでした。
夕飯は「黒豚オギョブサル」を美味しくいただいた。

  

焼きながら、葉に包んで口に運んだ。
まあまあ、美味しいと思って食べた。少し元気がないKMさんは、
お腹の調子も悪くて、部屋に帰ってから、
食べた物をすっかり戻してしまったとか…。消化不良をおこしたか、調子がイマイチだったようだ。

3日目のバスのなかでの、ガイドさんの話は…、
最後にお話しします…と前置きして、昔は黒豚は人糞を食べて大きくなったのです。
だから「うんこ豚」と言われて「お便所」の下に豚が待ち構えていて、人の便を食べたんですって。
ことに男の方は結構な被害者でそのシンボルを糞と間違えて
齧られたことも珍しくないと、面白く話された。 しかし…「ウヘェー!」ですよ。