誰かに本を贈るのは難しいものです。
いくらその人のことを考えてみても、自分の好みが入ってしまうから。
以前、『宙の名前』を母にプレゼントしたことがありました。
油絵が趣味の母親、絵の題に悩んで辞書をめくったりしているから、美しい写真と響きの良い言葉が並んだ本に、触発されるかもしれない、と。
喜ばれたけど、放置されました。おかーさん…猫に小判だったね…。
無意識に自分の欲しいものを選んでいたのでしょう。ああ、己のために買っておけばよかったと、今頃後悔。
(…ちなみに母、ビーズ・アクセサリーをあげると喜び方が露骨に違います)
あの本に書かれていた月の呼び方とか、気に入ってたんだけどなぁ。
さて、この『風の名前』。巡る季節や地方で異なる、様々な風の呼び方を紹介しています。
懐かしい名もあり、独特の言葉もあり。
「花信風(かしんふう)」「新樹風(しんじゅふう)」
「潮追風(しおおいかぜ)」「袖の羽風(そでのはかぜ)」
「小夜嵐(さよあらし)」「時津風(ときつかぜ)」
「日和風(ひよりかぜ)」「恋風(こいかぜ)」…いいね
野分(のわき)とか、確か源氏物語で出てきたなぁ。。。
台風のおかげで夕霧が紫の上を垣間見、柏木が女三の宮に一目惚れしてしまう場面。あったなー、そういえば。
と、心はもはやページの上にはなくて、連想が重なり楽しい訳です。
「…の名前」といった種類の本は他にも沢山。
『色の名前』『空の名前』『宙の名前』
『雨の名前』『海の名前』『花の名前』『鳥の名前』などなど。
出版者や作者が全部同じというわけではないので、シリーズ物ではないのでしょうが。
「十六夜」とか字面を見るだけでうっとりなので、他のも図書館で探してみようと思います。
『風の名前』高橋順子 佐藤秀明 小学館 2002
いくらその人のことを考えてみても、自分の好みが入ってしまうから。
以前、『宙の名前』を母にプレゼントしたことがありました。
油絵が趣味の母親、絵の題に悩んで辞書をめくったりしているから、美しい写真と響きの良い言葉が並んだ本に、触発されるかもしれない、と。
喜ばれたけど、放置されました。おかーさん…猫に小判だったね…。
無意識に自分の欲しいものを選んでいたのでしょう。ああ、己のために買っておけばよかったと、今頃後悔。
(…ちなみに母、ビーズ・アクセサリーをあげると喜び方が露骨に違います)
あの本に書かれていた月の呼び方とか、気に入ってたんだけどなぁ。
さて、この『風の名前』。巡る季節や地方で異なる、様々な風の呼び方を紹介しています。
懐かしい名もあり、独特の言葉もあり。
「花信風(かしんふう)」「新樹風(しんじゅふう)」
「潮追風(しおおいかぜ)」「袖の羽風(そでのはかぜ)」
「小夜嵐(さよあらし)」「時津風(ときつかぜ)」
「日和風(ひよりかぜ)」「恋風(こいかぜ)」…いいね
野分(のわき)とか、確か源氏物語で出てきたなぁ。。。
台風のおかげで夕霧が紫の上を垣間見、柏木が女三の宮に一目惚れしてしまう場面。あったなー、そういえば。
と、心はもはやページの上にはなくて、連想が重なり楽しい訳です。
「…の名前」といった種類の本は他にも沢山。
『色の名前』『空の名前』『宙の名前』
『雨の名前』『海の名前』『花の名前』『鳥の名前』などなど。
出版者や作者が全部同じというわけではないので、シリーズ物ではないのでしょうが。
「十六夜」とか字面を見るだけでうっとりなので、他のも図書館で探してみようと思います。
『風の名前』高橋順子 佐藤秀明 小学館 2002