開沼先生の講義風景。
学生たちと市民の方々が講義を。
たくさんの方々が・・・
「福島を知るための15問」を考えながら
講義を進められた。
福島にいて知っているようで
理解していなかったところもある。
まして、
遠方の方々には理解できないところもあるし
マスコミの方々も数字等を理解しないで
記事を書いていることもあるようだ。
今回の公開講座前4回のパンフレット。
福島を知るための15問
(開沼博「はじめての福島學」より)
Q1:震災前に福島県で暮らしていた人のうち、
今県外に非難して暮らしている人の割合は?
(福島が100人の村だったら、
震災後に県外で暮らすようになった人は何人?)
福島県の人口が100人だとすると、県外避難者は「 」人(=何%)
Q2:福島県の米の生産高は、
2010年と2011年で47都道県中、生産高が多い方から数えて何位?
2010年「 」位 →2011年「 」位
Q3:福島県では年間1000万袋ほど作られる県内産米の放射線について
全量検査を行っている。
そのうち放射線量の法定基準値(1㎏あたり100B q)を超えるのは何袋?
(または何%くらい)
「 」袋/1000万袋(または、1000万分の「 」%)
Q4:福島県の漁業の水揚げは、2010年度に比べて、
2014年度は何%回復した?
2010年度を100%とするとき、2014年度は「 」%
Q5:福島県の材木の生産量(林産物素材生産量)は、
2010年度に比べて2013年度は何%回復した?
2010年度を100%とするとき、2013年度は「 」%
Q6:福島県の一次/二次/三次(産業別就業者数構成比)はそれぞれ%
(合計するとほほ100%です)
一次「 」%(農林水産業) 二次「 」%(製造・工業)
三次「 」%(サービス業)
Q7:福島県の観光客(=観光客入込数)は
2010年度に比べて2014年は何%回復したか?
2010年度を100%とするとき、2014年度は「 」%
Q8:2014年11月の福島の有効求人倍率(就業地別)は47都道府県中、
高い方から数えて何位?
(有効求人倍率=職を探す人一人に対して人を雇いたい会社が
何社あるかを示す数字。1位=就職先が一番多い。)
Q11:いま、立ち入りができないエリア(=帰還困難区域)は
福島県全体の面積の何%?
「 」%
Q12:原発から20キロ地点にある広野町(3.11前は5500人ほど)に
いま、住んでいる人は何人?
「 」人
Q14:福島県の予算は3.11前に比べて、2015年度は、何倍?
「 」倍
Q15:福島県の震災関連死は2015年3月末までに、のべ何人?
「 」人
いかがでしたでしょうか。
風評被害・マスコミでの記事なども
こうした正確な数字に基づかないで書かれているのが多いのに驚かされるでしょう。
数字を確認して考えないと。
解答:
Q1:2人・・・人口約200万のうち4.3万人。
Q2:4位→7位
Q3:0袋・0%
Q4:15.5%(福島で取れた魚)または57.2%(福島の漁師さんが取った魚)
Q5:92%
Q6:一次(7.6%)、二次(29.2%)、三次(60%)
Q7:87.9%(修学旅行者が少ない)
Q8:1位(2015年は3位)
Q11:2.4%
Q12:5.000人以上(廃炉の労働者が働いているため。)
Q14:1.9倍
Q15:1884人
最後に
Q13問題:双葉郡にできる
中間貯蔵施設の容積はは東京ドーム何倍分?
答えは18杯分です。
平成28年度
東日本国際大学 公開授業 全4回の第4回目の講座・・・人間力の育成
福島のこれからを考える
講師は開沼 博先生(立命館大学准教授・東日本国際大学客員教授等)
今回の講座は
震災からもうすぐ6年が経過する現在、
目に見える復興は徐々に進んできたようですが、
目に見えない人間の精神面の復興が
忘れられているのではということで
「心の復興」のための力を身につける目的で開かれたようです。
学生と市民がともに学べた授業で貴重な体験でした。
開沼先生も「福島を知るための15問」を問いかけるながら
対話型の授業で考えさせられる授業でした。
ありがとうございました。
日めくりカレンダーより
☆聞くは一時の恥、
聞かぬは一生の恥
そうならないようにしたいです。