いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

221年前のいわきの3月・・・寛政十一年農家年中行事から

2020-03-03 16:15:25 | 日記

知人から
いただいた里芋を洗い干しました。
煮物にしておいしくしていただきました。

今から221年前の1799年(寛政十一年)に
長谷川安道さんにより書かれて
私達「なるほど歴史塾」で現代訳にしました。

寛政十一年農家年中行事・・・長谷川安道著より

一.三月三日の雛事とは、

 子供の節句として、草もち、白酒、あさつきや

 乾し大根のなますなどは、第一の献立である。

 その他、いろいろな備え物は
 
   分量にしたがって思い思いのおくりものとしては

 内裏雛、小山人形行列の箱入りなどあるいは、

 菓子・せんべい等見つくろってやるのである。

一.桃、桜の花盛りにて、面白おかしく花見、遊山など百姓は、

 そんな風には、やるものではない。

 一.今月の土用は、節分より七十五日目になる。

 この時期、稲の種は種井から揚げ昼は外に出し、

 夜は、内に入れて、むしろ、こもをかけてよく萌して蒔くことである。

 ただし萌しすぎては風に寄せられて悪い。そのかげんが大切だ。

 なわしろは、

 よく土を細かくして、よく肥しを入れて、なわしろを広くして、
 
 種をまばらに播き、稲苗を太らせて植えれば稲はよくできる。

 なわしろを狭くして、種を播けば苗はやせ、風に吹き折られてしまう。

(そうすると)水が腐り、心葉が萌えても青虫に食われ、稲ことごとくおくれて、
 
 秋風にあっては


 青米になり、、納米、飯米にも甚だ悪くなる。

 よくこれを考えて、蒔き物・植物は、大切にしなければいけない。

※土用:立夏・立秋・立冬・立春の前のそれぞれ十八日間をいう。

一.今月は、農(繁期)中の米・麦をついたりして、

 蓄えておく心掛けが必要である。

と農家の心がけを書いています。

 

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地域史から学ぶ時代の潮流・・・図書館・いわき学講座最終回

2020-03-03 09:18:23 | いわきの歴史

先日、
図書館「いわき学」講座の最終回
講師は小宅幸一先生(いわき地域學會 幹事)に参加しました。
上記の写真が
先生が書かれた地域史の実践の書物です。

先生もレジメで書かれたいますが
いわき市では地区レベルの地域史では
内郷郷土史(上下巻)
いわき市勿来地区地域史(全3巻4冊)があり
どちらもいのししは以前、読み、本棚にあります。
家庭に置いておきたい書物ですね。


今回は、全5回の最終回でした。
コロナ肺炎による中止前でよかった!!


小宅先生の丁寧なレジメP16
歴史を学ぶ意義から
次世代に同歴史を伝承するかを考えるまで
貴重な講座となりました。


明治、昭和の2度にわたる郷土誌です。
基本的には、
小学校単位でまとめられており

いわき市立図書館で見ることも読むこともできます。


昭和時代初期の「郷土読本」です。


泉周辺の明治41年測図から
小名浜へ鉄道を敷設する計画
歴史は両面から見る!!


地方史の考え方とは!!


磐城平城の建設計画の流れとは?

先日
図書館・いわき学講座 全5回の最終回
地域史から学ぶ時代の潮流
講師は
小宅幸一先生いわき地域學會 幹事)に参加しました。

歴史を学ぶ意義から
次世代にどう歴史を伝承するかを考えるまで

史料に基づいて
2時間熱弁をふるわれ、
貴重な講座となりました。

☆歴史を学ぶことの周辺

☆地域の歴史全般を学ぶシステム
 ・戦前における地域・歴史教育の推進
 ・「郷土史」の成り立つ過程

☆昭和時代前期から明治時代を振り返る人々
 ・小名浜へ鉄道を敷設する計画

☆昭和時代中期から江戸時代を振り返る人々
  ・戦後教育の方針
  ・「地方史」の考え方
  ・磐城平城の建設計画

☆平成時代から明治・大正・昭和時代を振り返る人々
  ・「地域史」の登場
  ・七夕まつりの発祥時期の揺れ
  ・”仮藩庁”という不思議な存在
  ・再燃する磐城平城の建設

☆次世代にどう歴史を伝承するか、を考える

小宅先生、参加された皆さん
ありがとうございました。

日めくりカレンダーから
☆答案用紙は自分の作品。
  素晴らしい作品に
  仕上げましょう。
   大阪府 主婦の方
中学3年生の長男さんが
通っている塾の先生の一言でした。
ケアレスミスの多い長男さんのテストの解答への一言でした。
いい一言をいただきましたね。
一生残る一言になりました!!

コロナ肺炎の影響で学校が休校されるのに対し
いろいろな意見が出ていまして
休業に対する補償などが前面に議論されているようですが、
一番問題なのは
約1か月休校して
影響を受ける児童たちの教育権をどうするのかが
あまり議論されないのが不思議でなりません。

親側も学校も政府も・・・・・・
一番先に議論すべきではないのかなと。

夏休みのように計画して休むのとは違うと思うのだが。

 

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