いわき市生涯学習プラザの生け花です。
2月のEテレ、100分de名著は
リチャード・ローティの
偶然性・アイロニー・連帯
講師は
朱喜哲(哲学者、大阪大学招へい教員)でした。
その中で
「伊藤計劃著 虐殺器官」がテキストに紹介されており
びっくり!!
3.11前に早川書房でSF小説として読んでおりましたが、
今回紹介されたような深い意味では読んでいなかった。
2007年に出されたSF小説で、
「近未来の先進国がテロ対策の為に徹底した管理社会に。
後進国では「紛争」「虐殺」の世界に。
これを言語学者が煽っていると。その言語学者を追うというSF小説」
これは
言葉が「虐殺」と結びつく様子を描いた小説で、
人間の言語を網羅的に分析する言語学者が、
世界各地のまた過去に虐殺が起きた地域の言語情報データーを分析し、
その中に「虐殺の文法がある」ことを発見し、それを利用して
虐殺を拡散させるテロ行為に走った!!
これは小説でしたが、
現実の社会で起きたことが証明されたと。
ローティの孫弟子のリン・ティレルさんが
2013年の論文「虐殺の言語ゲーム」
で1994年のルワンダ内戦で起きた大量虐殺で
言葉が変わることでジェノサイドまで行ったことを証明したと。
言葉は虐殺を引き起こすこともあるんですね。
2月の100分de名著のローティは考えさせられました。
伊藤計劃さんは
作家生活は2年(2,009年)でがんで亡くなられました。
34歳でした。
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