医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

保育園で過ごす時間の長さは子供の発達にほとんど影響しない

2005年09月11日 | 小児科
保育園で過ごす時間の長さは子供の発達にほとんど影響せず、家族で食事をしているか、親に育児相談をする相手がいるかなどの要因が発達を左右する-。全国の夜間保育園の園児らを5年間追跡した厚生労働省研究班がこんな結果をまとめました。

一定の基準を満たした認可保育園に限った調査で、ベビーホテルなどは含みませんが、長時間保育の影響を調べた研究は世界的に珍しいです。これにより、短時間でも親子が適切に触れ合い、質の良い保育をすれば子供の発達に問題はないことが統計で示されました。

研究班は1998年から毎年、全国の夜間保育園約80カ所の園児3,000人前後の発達調査と親のアンケートを実施。今回は98年と2003年の調査にどちらも回答した185人の発達と保育時間、育児環境などの関連を分析しました。185人中、1日11時間以上の長時間保育の子供は28人、それ未満の通常保育の子供は157人で、保育時間の長さではコミュニケーションや子供の運動能力の差はありませんでした。一方、家族で食事をする機会がめったにない子供はある子供より他人の話し掛けに答えるなど対人技術の発達が遅れるリスクが70倍、理解度が遅れるリスクは44倍高かったそうです。

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コメント (1)
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