左は警察のアルコール測定器、右は個人でも手に入る信頼性の高いアルコールチェッカーです
皆さんもご存じのように、先日こんな事件がありました。
交通切符捏造の警官、自ら飲酒し検知数値操作か
大阪府警泉南署の警部補・山下清人容疑者(57)が、飲酒運転の取り締まりで報告書類に虚偽の内容を記載するなど不正行為を行っていたとして、府警は3月6日、虚偽公文書作成などの容疑で警部補の取り調べを始めた。警部補は、飲酒検査でアルコールの検出数値を水増しし、捏造した結果をもとに飲酒運転として摘発していた疑いもあり、府警が事実関係を調べている。
この警部補は同署交通課に所属し、大阪府泉南市内の路上などで車やバイクに停止を求め、近くの交番などで飲酒検査を実施。その際、検査作業の一部を運転者に見せなかった。さらに、検査を1人で済ませていたにもかかわらず、報告書類には複数の警察官が検査内容を確認したように記入していたほか、運転者が説明した飲酒状況を改変するなどしていた疑いが持たれているという。
警部補は飲酒運転の摘発件数が突出して多く、検査の結果は呼気1リットルあたりのアルコール数値が飲酒運転として摘発する基準となる0.15 mg/L前後に集中。検査でアルコールの検出数値が基準に満たず、一般的には警告などにとどまるとされる運転者についても、数値を水増しして摘発していた可能性があるという。
(読売新聞より引用)
以前、私が個人でアルコールをチェックできるようになったことを記事に書いた時に、次のような懸念を表していました。
(1) 菅家利和(すがやとしかず)氏が誤って犯人とされた足利事件で当時警察が使っていたDNA鑑定の信頼性が低かったためにあのようなえん罪が発生しているということを鑑みると、これまで飲酒運転のえん罪は発生していなかったと、誰が断言できるでしょう。
(2) 製造メーカーも知らされない、測定精度も知らされない警察のアルコールチェッカーで私たちの呼気中アルコール濃度が測定され、その数値が基準をオーバーしていれば飲酒運転とされるのは、菅家氏が測定精度も知らされない警察のDNA鑑定で犯人とされた構図と全く同じです。
その懸念が現実となる事件が起きてしまったのです。今回の事件は装置の信頼性に由来することではありませんが、その装置を使う人間の信頼性も同じことです。
もう一点、
酩酊の度合いを決定するのは血中アルコール濃度であり、警察はその代用として呼気中アルコール濃度を使用しています。呼気の場合における 0.25 mg/L、0.15 mg/Lは、それぞれ法令上、0.5 mg/dL、0.3 mgd/Lの血液中アルコール濃度に対応するという推定を前提にしています。それは、血液中アルコール濃度が0.3 mg/dLでは車の運転能力が低下することが実験で判明されているからです。その反面、例えば血液中アルコール濃度が0.1 mg/dLでは車の運転能力が低下することは証明されていません。
つまり、ある血液中アルコール濃度に達すると車の運転能力が低下するために基準を設けているのですから、現在の法律では、呼気中アルコール濃度が0.15 mg/L未満では、道路交通法で定められた「飲酒運転」として検挙することはできないし、正確には、「1滴でも飲んだら道路交通法で定められた飲酒運転だ」という解釈は成り立たない、ということです。
たとえ一部の人が道徳的に反感を抱くというのであっても、それは法律に定められた「飲酒運転」ではないのです(つまり、その血液中アルコール濃度で運転能力が低下すると証明できない)。
「(その血液中アルコール濃度で運転能力が低下しない)1滴でも飲んだら車を運転してはならない」というなら、タバコを1本吸ったときにニコチンが脳に達した瞬間も脳になんらかの影響を及ぼすのですから、「喫煙運転」も禁止ですし、ラジオ番組に耳を傾けながらの運転も禁止しなければなりません。ラジオ番組に耳を傾けながらの運転は運転能力が低下すると証明できない点では、血液中アルコール濃度が0.1 mg/Lでは車の運転能力が低下することは証明されていない点と同じです。違うのは、ラジオ番組に最大限耳を傾けても運転能力が低下しないのに対して、さらに飲酒を続けると運転能力が低下する点だけです。
つまり「1滴でも飲んだら車を運転してはならない」というのは「坊主にくけりゃ、袈裟までにくい」であるわけです。
国が、(運転能力は低下しないけれど)こういった事態が不都合というのであれば、「飲酒運転」の基準を0.01 mg/Lなどと下げるなどして、法律を改めるなければいけません。
今回の事件では、山下清人容疑者は飲酒していない人のゼロの血中濃度をねつ造することはできないので(本人が飲酒していないと言うでしょう)、例えば0.05 mg/Lを0.15 mg/Lにねつ造したということです。新聞記事にその事を書くのはのはタブーなっているのでしょうが、0.05 mg/Lでは運転能力は低下していないわけです。
さて、警察から冤罪をねつ造されないためにも、信頼性の高いアルコールチェッカーが個人で手に入ります。
↓
http://www.orbitech.co.jp/
自分を防衛するために、こんな物も用意しなければならないとすれば、今の警察には問題が多いと言わざるを得ません。
面白いサイトを見つけました。
↓
http://www.web-pbi.com/drunk/
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皆さんもご存じのように、先日こんな事件がありました。
交通切符捏造の警官、自ら飲酒し検知数値操作か
大阪府警泉南署の警部補・山下清人容疑者(57)が、飲酒運転の取り締まりで報告書類に虚偽の内容を記載するなど不正行為を行っていたとして、府警は3月6日、虚偽公文書作成などの容疑で警部補の取り調べを始めた。警部補は、飲酒検査でアルコールの検出数値を水増しし、捏造した結果をもとに飲酒運転として摘発していた疑いもあり、府警が事実関係を調べている。
この警部補は同署交通課に所属し、大阪府泉南市内の路上などで車やバイクに停止を求め、近くの交番などで飲酒検査を実施。その際、検査作業の一部を運転者に見せなかった。さらに、検査を1人で済ませていたにもかかわらず、報告書類には複数の警察官が検査内容を確認したように記入していたほか、運転者が説明した飲酒状況を改変するなどしていた疑いが持たれているという。
警部補は飲酒運転の摘発件数が突出して多く、検査の結果は呼気1リットルあたりのアルコール数値が飲酒運転として摘発する基準となる0.15 mg/L前後に集中。検査でアルコールの検出数値が基準に満たず、一般的には警告などにとどまるとされる運転者についても、数値を水増しして摘発していた可能性があるという。
(読売新聞より引用)
以前、私が個人でアルコールをチェックできるようになったことを記事に書いた時に、次のような懸念を表していました。
(1) 菅家利和(すがやとしかず)氏が誤って犯人とされた足利事件で当時警察が使っていたDNA鑑定の信頼性が低かったためにあのようなえん罪が発生しているということを鑑みると、これまで飲酒運転のえん罪は発生していなかったと、誰が断言できるでしょう。
(2) 製造メーカーも知らされない、測定精度も知らされない警察のアルコールチェッカーで私たちの呼気中アルコール濃度が測定され、その数値が基準をオーバーしていれば飲酒運転とされるのは、菅家氏が測定精度も知らされない警察のDNA鑑定で犯人とされた構図と全く同じです。
その懸念が現実となる事件が起きてしまったのです。今回の事件は装置の信頼性に由来することではありませんが、その装置を使う人間の信頼性も同じことです。
もう一点、
酩酊の度合いを決定するのは血中アルコール濃度であり、警察はその代用として呼気中アルコール濃度を使用しています。呼気の場合における 0.25 mg/L、0.15 mg/Lは、それぞれ法令上、0.5 mg/dL、0.3 mgd/Lの血液中アルコール濃度に対応するという推定を前提にしています。それは、血液中アルコール濃度が0.3 mg/dLでは車の運転能力が低下することが実験で判明されているからです。その反面、例えば血液中アルコール濃度が0.1 mg/dLでは車の運転能力が低下することは証明されていません。
つまり、ある血液中アルコール濃度に達すると車の運転能力が低下するために基準を設けているのですから、現在の法律では、呼気中アルコール濃度が0.15 mg/L未満では、道路交通法で定められた「飲酒運転」として検挙することはできないし、正確には、「1滴でも飲んだら道路交通法で定められた飲酒運転だ」という解釈は成り立たない、ということです。
たとえ一部の人が道徳的に反感を抱くというのであっても、それは法律に定められた「飲酒運転」ではないのです(つまり、その血液中アルコール濃度で運転能力が低下すると証明できない)。
「(その血液中アルコール濃度で運転能力が低下しない)1滴でも飲んだら車を運転してはならない」というなら、タバコを1本吸ったときにニコチンが脳に達した瞬間も脳になんらかの影響を及ぼすのですから、「喫煙運転」も禁止ですし、ラジオ番組に耳を傾けながらの運転も禁止しなければなりません。ラジオ番組に耳を傾けながらの運転は運転能力が低下すると証明できない点では、血液中アルコール濃度が0.1 mg/Lでは車の運転能力が低下することは証明されていない点と同じです。違うのは、ラジオ番組に最大限耳を傾けても運転能力が低下しないのに対して、さらに飲酒を続けると運転能力が低下する点だけです。
つまり「1滴でも飲んだら車を運転してはならない」というのは「坊主にくけりゃ、袈裟までにくい」であるわけです。
国が、(運転能力は低下しないけれど)こういった事態が不都合というのであれば、「飲酒運転」の基準を0.01 mg/Lなどと下げるなどして、法律を改めるなければいけません。
今回の事件では、山下清人容疑者は飲酒していない人のゼロの血中濃度をねつ造することはできないので(本人が飲酒していないと言うでしょう)、例えば0.05 mg/Lを0.15 mg/Lにねつ造したということです。新聞記事にその事を書くのはのはタブーなっているのでしょうが、0.05 mg/Lでは運転能力は低下していないわけです。
さて、警察から冤罪をねつ造されないためにも、信頼性の高いアルコールチェッカーが個人で手に入ります。
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自分を防衛するために、こんな物も用意しなければならないとすれば、今の警察には問題が多いと言わざるを得ません。
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