以前、被ばく量が1mSv/年以下でなければならない根拠が、とてもあいまいだということをお伝えしました。
今回はその根拠の2つめです。これもとてもあいまい、というか私には理解できません。感情論的な「原発・放射能 子どもが危ない」に書かれてあることですが、国民の利益(公益性と公共性)と、真実は一体なにか(真実性)ということに関わることですから、あえてそのまま引用いたします。
「このグラフは、同じだけの放射能を浴びたときに癌で死ぬ人数を年齢別に表したものです。ひと目見ただけでわかっていただけると思うのですが、たとえば0歳児は、全年齢の平均の3~4倍、大人だけとくらべれば4~5倍も危険性が高いわけです。10歳の子供でもかなり高い。15歳を超えると、ようやく平均値に近づいてきます。逆に、45歳、50歳以上の人は子どもにくらべれば影響はとても少なくてすみます。また「1万人・Sv」というのは、もしも1万人が1Svずつ被曝したらということですが、全員で1万人なのにグラフの中にそれを超える人数があるのはおかしい、と思うかもしれません。これは多くの人が被曝した場合の影響を表すための方法で、人数 x 被曝量の合計が1万シーベルトであれば10万人が100ミリシーベルトずつ被曝した場合でも、100万人が10ミリシーベルトずつ被曝した場合でも結果は同じになるということです。また、1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人、ということから、1万人が1ミリシーベルトずつ被曝した場合も計算することができます。1ミリシーベルト=1000分の1シーベルトですから、約4人ということになります。もちろん被曝をしなくても癌で死ぬことは大勢います。しかし、この4人は、本来なら死ななくても良かった人たちなのです。文部科学省は福島県の子どもたちを年間20ミリシーベルトまでなら被曝させてもいいと、言い続けました。福島県の人口は約200万人ですから、そこで、もし全員が20ミリシーベルトずつ被曝したとするとグラフの数字は4倍になります。本来であれば年齢構成比を計算に入れなければなりませんが、単純に全年齢の平均値で計算すると、3731x4=1万5000人が癌で亡くなることになり、中でも赤ちゃんや小さい子どもの犠牲者が最も高くなるのです。」
この内容が論文にされたとして、私がこの論文の審査員だったらコメントすることをまとめたいと思います。
「もしも1万人が1Svずつ被曝したらということですが、全員で1万人なのにグラフの中にそれを超える人数があるのはおかしい、と思うかもしれません」
→はい、そのとおりおかしいです。全員で1万人なのにそれを超える人数があるのは机上の空論だからです。
「1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人、ということから、1万人が1ミリシーベルトずつ被曝した場合も計算することができます。1ミリシーベルト=1000分の1シーベルトですから、約4人ということになります」
→おいおい、ちょっと待ってくれ、これはGoffmanの仮説だけれど、それでは1万人がユンケル黄帝液を30mL飲んで1000人が元気になったら、10万人が3mL飲んでも1000人が元気になるのか?100万人がユンケル黄帝液を0.3mL飲んだら同じように1000人が元気になるのか?1000万人が0.03mL飲んだら1000人が元気になるのか?あくまでもユンケル黄帝液は30mL飲んでナンボ。まったく科学でない。
「1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人」
→アホか!まず、被曝していない1万人では癌で死ぬ人は何人か調べ、それと比べる必要がある。
「1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人、ということから、1万人が1ミリシーベルトずつ被曝した場合も計算することができます。1ミリシーベルト=1000分の1シーベルトですから、約4人ということになります」
→でました、1000倍の点とゼロ点を結んで、1倍の時を推測する馬鹿げた理論。
長年私のブログをご覧頂いている方には、その下のセンテンスも、つっこみ所満載であることがお分かりいただけると思います。
こんな理論で、「被ばく量は1mSv/年以下でなければならない」と言われているのなら、まったく話になりません。
それに、これはまだ「仮説」です。「仮説」は「科学」ではありません。それを「信じる」という段階はまだ「科学」ではありません。「科学」は真実なのですから「信じる」必要はなく「事実」だからです。この場合、この「仮説」を「信じて」話をしているわけですから、まったく「科学」ではないわけです。
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今回はその根拠の2つめです。これもとてもあいまい、というか私には理解できません。感情論的な「原発・放射能 子どもが危ない」に書かれてあることですが、国民の利益(公益性と公共性)と、真実は一体なにか(真実性)ということに関わることですから、あえてそのまま引用いたします。
「このグラフは、同じだけの放射能を浴びたときに癌で死ぬ人数を年齢別に表したものです。ひと目見ただけでわかっていただけると思うのですが、たとえば0歳児は、全年齢の平均の3~4倍、大人だけとくらべれば4~5倍も危険性が高いわけです。10歳の子供でもかなり高い。15歳を超えると、ようやく平均値に近づいてきます。逆に、45歳、50歳以上の人は子どもにくらべれば影響はとても少なくてすみます。また「1万人・Sv」というのは、もしも1万人が1Svずつ被曝したらということですが、全員で1万人なのにグラフの中にそれを超える人数があるのはおかしい、と思うかもしれません。これは多くの人が被曝した場合の影響を表すための方法で、人数 x 被曝量の合計が1万シーベルトであれば10万人が100ミリシーベルトずつ被曝した場合でも、100万人が10ミリシーベルトずつ被曝した場合でも結果は同じになるということです。また、1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人、ということから、1万人が1ミリシーベルトずつ被曝した場合も計算することができます。1ミリシーベルト=1000分の1シーベルトですから、約4人ということになります。もちろん被曝をしなくても癌で死ぬことは大勢います。しかし、この4人は、本来なら死ななくても良かった人たちなのです。文部科学省は福島県の子どもたちを年間20ミリシーベルトまでなら被曝させてもいいと、言い続けました。福島県の人口は約200万人ですから、そこで、もし全員が20ミリシーベルトずつ被曝したとするとグラフの数字は4倍になります。本来であれば年齢構成比を計算に入れなければなりませんが、単純に全年齢の平均値で計算すると、3731x4=1万5000人が癌で亡くなることになり、中でも赤ちゃんや小さい子どもの犠牲者が最も高くなるのです。」
この内容が論文にされたとして、私がこの論文の審査員だったらコメントすることをまとめたいと思います。
「もしも1万人が1Svずつ被曝したらということですが、全員で1万人なのにグラフの中にそれを超える人数があるのはおかしい、と思うかもしれません」
→はい、そのとおりおかしいです。全員で1万人なのにそれを超える人数があるのは机上の空論だからです。
「1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人、ということから、1万人が1ミリシーベルトずつ被曝した場合も計算することができます。1ミリシーベルト=1000分の1シーベルトですから、約4人ということになります」
→おいおい、ちょっと待ってくれ、これはGoffmanの仮説だけれど、それでは1万人がユンケル黄帝液を30mL飲んで1000人が元気になったら、10万人が3mL飲んでも1000人が元気になるのか?100万人がユンケル黄帝液を0.3mL飲んだら同じように1000人が元気になるのか?1000万人が0.03mL飲んだら1000人が元気になるのか?あくまでもユンケル黄帝液は30mL飲んでナンボ。まったく科学でない。
「1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人」
→アホか!まず、被曝していない1万人では癌で死ぬ人は何人か調べ、それと比べる必要がある。
「1万人が1シーベルト被曝すると癌で死ぬ人の数が3731人、ということから、1万人が1ミリシーベルトずつ被曝した場合も計算することができます。1ミリシーベルト=1000分の1シーベルトですから、約4人ということになります」
→でました、1000倍の点とゼロ点を結んで、1倍の時を推測する馬鹿げた理論。
長年私のブログをご覧頂いている方には、その下のセンテンスも、つっこみ所満載であることがお分かりいただけると思います。
こんな理論で、「被ばく量は1mSv/年以下でなければならない」と言われているのなら、まったく話になりません。
それに、これはまだ「仮説」です。「仮説」は「科学」ではありません。それを「信じる」という段階はまだ「科学」ではありません。「科学」は真実なのですから「信じる」必要はなく「事実」だからです。この場合、この「仮説」を「信じて」話をしているわけですから、まったく「科学」ではないわけです。
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ただの嘘と 真っ赤な嘘と
そして 統計 だ
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