医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

コロナ禍のせいで女性の自殺が増えているのではない

2022年02月21日 | 雑感
私は小学生低学年の時、イエス・キリストに興味を持って教会の日曜学校に通って聖書を読んでいました(というか、小学生低学年用の聖書の場面のぬり絵をしていました)。

私の愛読書「聖書」の「コヘレトの言葉」の第八章 第7節~8節にはこのように書かれています。

やがて何が起こるかを知るものは一人もいない
確かに何が起こるかを、誰が人に告げることができるだろう
息を支配し、息を止められる人はいない
また、死の日を支配できる人もいない


上の図をご覧下さい。2021年の男女別・年齢別・原因別 自殺者数ですが、女性より男性の方が、よほど苦しんでいることがよくわかります。

先日、こんな報道がありました。
2021年の自殺者数が2万830人となったことが2022年1月21日、警察庁の自殺統計(速報値)に基づく厚生労働省の発表で分かった。2年ぶりの減少。新型コロナウイルスの国内流行などが影響して09年以来の増加となった20年の確定値と比べ、251人減った。ただ、コロナ禍前の19年と比べると661人増えた。男女別では男性が20年比240人減の1万3815人で、12年連続の減少。女性は同11人減と2年ぶりに減って7015人となったが、19年より924人多く、高止まりがみられる。コロナ禍による生活環境への影響が続いている可能性もある。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は0.2人減り、16.5人だった。速報値は毎年3月発表の確定値で200人前後増える傾向にあり、21年は20年と同水準になることもあり得る。厚労省は「20年はコロナ禍や著名人の自殺の影響で月別の増減などが不規則だった。21年は従前の傾向に戻った」とみている。1~11月分の暫定値として原因・動機も分析。健康問題が8808人と最も多かったが、20年同期比では618人減った。一方、経済・生活問題は114人増の3038人で、うち生活苦が理由だった人が約1割増の990人に上った。女性では家庭問題が増加し、前年比42人増の1216人。うち項目別では「家族の将来悲観」が42人増、「介護・看病疲れ」が34人増だった。20年に過去最多となった小中高生の自殺は、暫定値で40人減の460人だった。

この分析は中立的であると思います。

同様のことを朝日新聞が報道すると以下のようになります。
朝日新聞は詐欺集団みたいなものですから気をつけなければなりません。

女性の自殺15%増、7千人 非正規拡大が一因 全体は11年ぶり増
2020年の女性の自殺者数は前年より935人(15・4%)増え、7026人だった。男性が微減だった一方で女性が大きく増え、全国の自殺者数が11年ぶりに増加に転じることにつながった。政府が2日閣議決定した21年版の自殺対策白書はコロナ禍の状況を分析し、特に働く女性らが追い詰められている実態も明らかになった。
20年の自殺者数は、2万1081人。このうち男性は1万4055人で、前年より23人(0・2%)減った。女性が前年より増えるのは2年ぶりだった。20年後半には有名人の自殺報道の影響とみられる自殺の増加もあった
白書では、20年と過去5年(15~19年)の平均値とを比較して、コロナ禍の女性たちへの影響を調べた。データを比べると、働く女性の自殺が増えていた。職業別で最も増えたのは「被雇用者・勤め人」で、381人増。次いで「学生・生徒」は140人増だった。
逆に「そのほか無職者」は98人、「主婦」は70人それぞれ減少。原因別でみても、「勤務問題」が過去5年平均より34・8%増えていた。
コロナ禍で雇用環境が悪化し、非正規雇用で働く人の雇い止めやシフト減が起きた。総務省の労働力調査によると、働く女性の53・7%(2021年9月)は非正規雇用で、経済状況の悪化につながった。厚生労働省は「新型コロナの感染拡大による労働環境の変化が、自殺者の増加につながる要因の一つと考えられる」としている。

朝日新聞は「政権の無策のせいで働く女性が苦しんで自殺している」と結果ありきで解析を歪曲しています。

こんなアホな記事まであります。
女性自殺者の急増を隠蔽する自公政権の姑息。80%超「増加」の真相
「当時の安倍晋三首相が「GoToトラベル」を前倒しで強行して行動制限を緩和した7月から1,800人超へと増加が始まり、次の菅義偉岸首相が「GoToイート」を強行した10月には、ついに2,000人を突破してしまったのです。」と書いています。アホですね。
2020年10月の自殺が増えているのは「コロナ禍」が原因でなくて、三浦春馬、芦名星、竹内結子が自殺した影響ですよ。その証拠に、その後はコロナ禍であっても自殺数は減っています。

1ページ目の図を見れば明らかです。
自殺の統計:各年の状況 |自殺対策|厚生労働省

2021年の就業者数は、男性は3687万人,女性は2980万人ですが、以下の資料を見ればわかるように、これら男女別の就業者数の比率を考慮しても、女性の自殺数は男性に比べて圧倒的に少ないです。
H24jisatu-huroku_02.pdf (npa.go.jp)

失業率も女性が多い訳ではありません。
20ページ、2019年、2020年、2021年の失業率が示されています。男性2.5%→3.0%→3.1%、女性2.2%→2.5%→2.5%です。
労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果の要約,概要,統計表等

前回も示しましたが、これらの人々は統計学的解析のリテラシーが乏しいのだと思います。
今後また、悪名高いニュース23の星浩や、小川彩佳が「政権の無策のせいで働く女性が苦しんで自殺している」と主張するなら、鼻で笑ってやって下さい。

東京オリンピックで日本がうまくいくことに強烈な妬みを抱く人々

悪名高いニュース23の星浩や、小川彩佳は、東日本大震災さえ覚えていないような、よぼよぼのおばーさん(その他の人々は福島県でのソフトボール開催に感激した意見を述べていて、唯一このおばーさんだけが反対の意見を述べたのだと思います)、福島復興オリンピックをどうだと思いますか?とスタッフが質問して、「実感などないです」という答えを必死に引き出していました。それを横目に観てうす笑いを浮かべる小川彩佳や星浩に、私は背筋が凍りつきました。

小川さん、あなたは星浩みたいな奴に騙されていないで、日本がうまくいくことを妨害する世界から抜け出した方がいいですよ。小川さんなら、まだ再生するチャンスはあると思います。

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