国際政治学者の三浦瑠麗は緊急事態宣言についてこんな発言をして批判されています。
最近も、緊急事態宣言の重要性を主張する尾身茂会長に対して、「尾身さんの発言は宗教指導者のようなもので、解釈のしようがない」と批判し、東京都知事の元秘書で都議会議員の尾島紘平氏に「尾身会長は医学者であり、科学者。少なくとも感染症に関して素人である三浦瑠麗さんが揶揄できるような対象ではない」「三浦さんこそ「コロナはただのかぜ」教の宗教指導者ではないか」と批判されました。
三浦は「もうみんな実態が分かってきてしまっているので。『頑張ってマスクをつけて生活はするけど、(感染者を)ゼロにはできないよね』って分かっている。そうすると、『2週間とりあえず延長してみたけれど何も変わらなかったね』となっておしまいになるので、政治的にも得策ではないっていうのが私の意見ですね」と持論を述べていました。
そこで、三浦瑠麗の主張は間違いであるという根拠を、私がお示しいたします。
新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の効果と経済的な影響について、東京大学大学院経済学研究科の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師のグループが「Covid-19 and Output in Japan」という論文で研究結果を公表しました。
日本でのCovid-19と経済活動 | Covid-19と経済活動 (covid19outputjapan.github.io)
このグループは過去の緊急事態宣言の発出と発症者数の関係を分析し、シミュレーションしました。
上の図にあるように、SIRDモデルという手法で解析しています。書かれているように、Stは疑いの数、Itは確定の数、Rtは回復した人数、Vtはtからt+1の間に新たにワクチン接種した人数、などと説明されています。
左の図の黒の縦線は緊急事態宣言の期間を表しています。緊急事態宣言により発症者数が減少しているのが分かります。
赤線は、先日緊急事態宣言を延長しなかった際の発症者数です。発症者は急減期に上昇し再度緊急事態宣言を発出しなければならなくなることを示したものです。
青線は緊急事態宣言を延長した場合(実際は既に延長されています)です、発症者の増加は緩やかになり、再度緊急事態宣言を発出しなければならない時期が来るかもしれませんが、ワクチンの効果も相まって発症数を抑制することができています。
黒線は緊急事態宣言を延長し、ワクチン接種が国民にすみやかに広がった場合です。ワクチン接種のスピードにも依りますが、この場合は次の緊急事態宣言の発出は免れることになります。
そして右の図は経済的損失を表したものです。単位は100 x ミリオン、つまり1億円です。緊急事態宣言を延長した青色や黒色のいずれの場合も、延長しなかった場合より損失は少なくなっています。
とにかく、緊急事態宣言でもなんでもいいですが、「人の流れを抑制する」ことが重要なのです。
三浦瑠麗は昔から緊急事態宣言は効果がないと主張していますが、いいかげん自身の考えは誤りであったと認めてほしいです。東大卒は幼少児から優等生で、間違いを犯し謝った経験に乏しいので、間違いを認めたら先生、お父さん、お母さんに叱られてしまうと思ってしまうのです。「ゴメンナサイ、誤りでした」と謝ってもそんなに怖いことにはならないと思いますよ、東大卒さん。
こちらが論文の原盤です。
↓
Covid-19 and Output in Japan
三浦さん、学者のくせにその論文も読まずに批判するなんてひどいです。
三浦さん、最初は応援していたのに、最近は思想が歪曲してきて残念です。
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最近も、緊急事態宣言の重要性を主張する尾身茂会長に対して、「尾身さんの発言は宗教指導者のようなもので、解釈のしようがない」と批判し、東京都知事の元秘書で都議会議員の尾島紘平氏に「尾身会長は医学者であり、科学者。少なくとも感染症に関して素人である三浦瑠麗さんが揶揄できるような対象ではない」「三浦さんこそ「コロナはただのかぜ」教の宗教指導者ではないか」と批判されました。
三浦は「もうみんな実態が分かってきてしまっているので。『頑張ってマスクをつけて生活はするけど、(感染者を)ゼロにはできないよね』って分かっている。そうすると、『2週間とりあえず延長してみたけれど何も変わらなかったね』となっておしまいになるので、政治的にも得策ではないっていうのが私の意見ですね」と持論を述べていました。
そこで、三浦瑠麗の主張は間違いであるという根拠を、私がお示しいたします。
新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の効果と経済的な影響について、東京大学大学院経済学研究科の仲田泰祐准教授と藤井大輔特任講師のグループが「Covid-19 and Output in Japan」という論文で研究結果を公表しました。
日本でのCovid-19と経済活動 | Covid-19と経済活動 (covid19outputjapan.github.io)
このグループは過去の緊急事態宣言の発出と発症者数の関係を分析し、シミュレーションしました。
上の図にあるように、SIRDモデルという手法で解析しています。書かれているように、Stは疑いの数、Itは確定の数、Rtは回復した人数、Vtはtからt+1の間に新たにワクチン接種した人数、などと説明されています。
左の図の黒の縦線は緊急事態宣言の期間を表しています。緊急事態宣言により発症者数が減少しているのが分かります。
赤線は、先日緊急事態宣言を延長しなかった際の発症者数です。発症者は急減期に上昇し再度緊急事態宣言を発出しなければならなくなることを示したものです。
青線は緊急事態宣言を延長した場合(実際は既に延長されています)です、発症者の増加は緩やかになり、再度緊急事態宣言を発出しなければならない時期が来るかもしれませんが、ワクチンの効果も相まって発症数を抑制することができています。
黒線は緊急事態宣言を延長し、ワクチン接種が国民にすみやかに広がった場合です。ワクチン接種のスピードにも依りますが、この場合は次の緊急事態宣言の発出は免れることになります。
そして右の図は経済的損失を表したものです。単位は100 x ミリオン、つまり1億円です。緊急事態宣言を延長した青色や黒色のいずれの場合も、延長しなかった場合より損失は少なくなっています。
とにかく、緊急事態宣言でもなんでもいいですが、「人の流れを抑制する」ことが重要なのです。
三浦瑠麗は昔から緊急事態宣言は効果がないと主張していますが、いいかげん自身の考えは誤りであったと認めてほしいです。東大卒は幼少児から優等生で、間違いを犯し謝った経験に乏しいので、間違いを認めたら先生、お父さん、お母さんに叱られてしまうと思ってしまうのです。「ゴメンナサイ、誤りでした」と謝ってもそんなに怖いことにはならないと思いますよ、東大卒さん。
こちらが論文の原盤です。
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三浦さん、学者のくせにその論文も読まずに批判するなんてひどいです。
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