医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

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新型コロナワクチンの副反応・有害事象

2021年01月16日 | 感染症
新型コロナワクチンの副反応はどうなのかという先月公表された論文をご紹介します。ニューイングランドジャーナルに掲載されました。

Safety and Immunogenicity of SARS-CoV-2 mRNA-1273 Vaccine in Older Adults
N Engl J Med 2020; 383:2427-2438
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数☆☆☆☆★)


研究は新型コロナワクチンの接種を受けた56歳~70歳の20人と70歳以上20人を対象としました。

25μgと100μgの用量の異なるワクチンをそれぞれの人が28日間あけて2回接種しました。順番は20人ずつランダムに設定されました。

結果は、上の図のように、一回目の接種で全身倦怠感は20~30%、頭痛も20~30%、接種部位の痛みも含めると60~80%の副反応がありました。長い目でみれば、たいしたことは無いと言えばたいしたことは無いですが・・・。

二回目の接種では、さすがに副反応が多くなりました。
関節痛は10~30%、全身倦怠感は60~70%、発熱は10~30%、頭痛は30~70%に認められました。
全身倦怠感が数日続けば、仕事に差し支えるかもしれません。

さらに、先日発表された内容では、米国で2020年12月14〜23日に初回投与されたファイザーのワクチンで、1回目の投与が189万3,360人(女性117万7,527人、男性64万8,327人、性別不明6万7,506人)に実施され、4,393例(0.2%)に有害事象が報告されました。
そのうち21例(11.1例/100万回)がアナフィラキシーを発症しました。
21例中4例(19%)が入院し、17例(81%)が救急科で治療を受けました。
全員が退院し死亡はいませんでした。

日本国内での一般のアンケートでは、早く接種したいが40%、他人が接種したのを様子をみてから接種するが40%、接種しないが20%でした。

医療従事者である自分が、優先だからといって真っ先に接種するかどうか?う~ん、微妙ですね。

西村経済再生担当大臣や菅総理が接種する様子を放映してくれたら、皆が接種するかもしれません。

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