院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「尋問トーク。」

2013年02月05日 22時07分55秒 | ノンジャンル
オーストラリア旅行に出かけていた母が帰ってきたので、話を聞くついでに

ランチを一緒に食べました。


旅行から帰ってきたら、留守中に何度か電話をくれていたらしい知人の

おじさんから電話があり、どこに行ってたの?誰と行ってたの?

いくらかかったの?等ねほりはほり聞かれて嫌んなっちゃった、などと

話していた。


「なんかの尋問?」みたいな会話スタイルになってしまう人って、まぁ、います。


確かに嫌がられる会話スタイルですが、本人に悪気は無いんです。

決定的にスキルが欠落してるだけなんです。

なぜわかるかと言えば、以前の自分にも身に覚えがあるからです。


会話スキルが無いくせに沈黙は嫌なので、つい目先のキーワードを単純に拾うといった

しょうもない質問を投げかけるトークになってしまい、

「こんなこと聞きたいわけじゃないんだよ~」とうっすら思いながらも

会話を埋める術を知らないから、「なんで?なんで?誰と?いつ?」

といったクソみたいな質問を繰り返してしまうのです。


高校の頃の渾身の初デートなんてずっとこんな感じでした。

「あの節はつまらない時間を過ごさせてごめんなさい」と謝りたいです。


尋問トークは広がりが出にくいし、相手は警戒します。

でも相手の情報は知りたいからいろいろ聞きたいし、基本、自分のことを

相手がよく知りたがってる、というのは誰でも嫌な気はしません。


そう、「誰でも自分のことを聞いてほしいハズ!」って部分は間違ってないです。

じゃあ・・って尋問しちゃうから広がらない。


例えば院長なら相手が旅行に行ってた、と話してくれたら

「え、どこ、アメリカ?」と決め付けてしまいます。


聞きたい部分を最初、決め付けてしまって同意か否定かの反応を待ちますね。

値段の話がしたければ「いくらでした?」なんて聞かずに

「今って安いんだよね、イチキュッパとかでしょ?」って決め付ける。


まぁ、そもそもホントにその人がどこに行ったか、旅行代金はいくらだったか?

なんて興味はあまりないので「そうそう、アメリカ。イチキュッパ。」と

ホントのことを教えてくれなくても別にいいんです。

その後もどんどん決め付けで話を進めていくと相手が合わせきれなくなってくるので

その時に初めて「で、ホントはどこ?」なんて聞くと尋問感は出ませんね。


宴会でなかなかコンパニオンのお姉さんと話が出来なかった院長でしたが

とある達人さんの観察を続け、そのトークの構成を後日研究することを

繰り返していましたら、そんな法則をみつけたのですよ。

枠組みが出来てしまえば、自分なりの肉付けをしていけば、それなりの

ものになったりします。


会話は天性のものというイメージは強いですが、こなれた会話は

単純な構造の組み合わせなんですよね。

それを体系づけて組み立てる理論派もいるし、素で出来てしまう一部の天才肌もいます。


尋問トークを好むと言うか、他のスキルを知らない人は見かけますが

残念ながら、例外なくモテません。