大野寺の前を流れる宇陀川の対岸に、室生火山郡の特色である
柱状石英粗面岩が、そそり立つ様に露出しており
西面する岩肌に、大弥勒磨崖仏が彫られています。
宇陀郡室生村大野
流麗な線彫りの磨崖仏です。
昔から良く知っていましたので、ついつい撮影が後回しになっていましたが
やっと撮影する事が出来ました。
笠置山の大弥勒仏を参考にして下図が描かれた様です。
改めてこうして観ると、とても美しく秀作である事が解ります。
弥勒仏の向かって左下方の月輪内に、尊勝曼荼羅が刻まれています。
自然と仏が一つに溶け合っている様は、とても雄大です・・・