(写真)先日視察で訪れたいわき。小名浜の海に昇る朝日です。
こういう景色を見ていると癒されますねぇ…。夜空の星
も
東京よりずーっときれいで、いつまでも眺めていたいような感じ
でした。
明日から区議会第4回定例会が始まります。
それに向けて、今日は「各派代表幹事長会」と「議会運営委員会
理事会」がありました。
幹事長会では、行事日程の確認や様々な手続き等の連絡事項が
あり、理事会では、まずは、明日からの議会日程(議案の追加など
も含め)の確認が行なわれ、その後、「議会制度に関する検討」に
時間を費やしました。
2時から始まって終わったのは4時。その大部分が「議会制度改革」
の議論でした。
(※あらかじめお断りしておきますが、今回の報告、めちゃめちゃ
長くなってしまいました。最後まで読むの大変だと思います…
)
今回も、「姉妹都市交流と海外視察について」と「請願・陳情の取り
扱い」について。
再び(三度?四度?)、各会派に持ち帰って検討してきたことを発表
し合い、どうしたらよいかの話し合いです。
…が、今回も、やはり、議論は平行線。
海外視察については、うちの会派は、来年はさらに景気や経済状況
が悪くなる可能性があり、とりあえず、予算要望はするものの、状況
によっては、どうしてもその予算を執行しなければならない、という
ものでもないだろう、という意見です。
これは、とりあえず、来年度どうするか?という話です。
来年度については、公費での予算要望は仕方ない。でも、状況を
みて判断するべきだ、ということ。
また、海外視察と姉妹都市交流とは、できれば来年度から分けた
方がいいのでは、ということも意見しました。
来年度のことではなく、「うちの会派の基本的な考え方」としては、
■姉妹都市交流と海外視察は分ける。
■姉妹都市交流は代表で議長などが参加する。
■海外視察については、超党派でプロジェクトチーム等を立ち上げ、
本当に必要な場所が挙がれば、希望者を募って政務調査費を含む
自己負担で行く。
…のが良いのではないか、という考えです。
でも、「来年度については従来通り」という意見の会派もあるので、
おそらく、いくら話し合ってもまとまらないのではないかなぁ…、と
いう気がします。
とりあえず、今回も再度持ち帰って検討してくる、ということになり
ました。
もう一つの重要な課題は「請願・陳情の取り扱い」です。
これについては、以前より
■請願と陳情はきちんと分けて、議員の責任を明確にするべき
■“継続” という “逃げ” を出来るだけなくすべき
という「せたがや政策会議」の考え方を述べてきているところです
が、ある会派の意見を聞いていると、「何かおかしいなぁ~!」と
感じることがありました。
「請願と陳情の取り扱いをきちんと分ける」という、地方自治法で
当然の原則にしましょう、ということ、ただそれだけなのに、
「区民の権利を奪う」だとか「開かれた議会に逆行する」だとか??
それ、違いますから。
そんなことを、(いかなる組織にも、ローカルパーティを含む政党
にも属していない無所属議員の会派である)うちの会派が提案
するわけがない!じゃないですか。
区民の権利は何一つ侵害されません。むしろ議員の責任を積極
的に果た すべきだと言っているのです。
あくまでも、責任を持って審査するために、必要なことと思えば、
議員が署名して(紹介議員となって)、「区民にお任せで議員は
何もアドバイスしない陳情」というやり方を改善すればいい話、
なのです。
つまり、むしろ、議員の仕事が増え、議員の責任が問われること
になるのです。
なぜなら、区民が思いのたけを込めて好き放題に書いたものでは、
なかなか(文言で審査される制度ですから)、採択されません。
ちょっとした議員のアドバイスがあれば、ほんのちょっとした注意
や表現の工夫で、採択される可能性があったのに、という陳情が
これまでにもいくつもありました。
もう一つ、改善すべき大きな理由は、
実は、現在の制度では紹介議員になっても、その紹介議員ですら
議会の審議において「賛成しなくても責任は問われない仕組み」
になっています。
議会での審議は、あくまでも「会派としての意見を述べる」ことに
なっていて…(会派の中で紹介議員になった議員だけが賛成で
あるけれども、会派としては何も決められない⇒継続、とか、
ひどい時には会派としては反対という場合すらありました)
要するに、「地元の区議のカオを立てるとか、会派の中で関連の
ある議員の立場をソンチョウするという、これまでの「会派内の
政治事情に利用されてきた部分を改めよう」、ということでもある
のです。
そういう意味からも、「請願と陳情の整理」は、是非とも必要だと
思います。
「世田谷区議会は、陳情でも請願と同じように取り扱われるから
民主 的」…という説明を耳にすることがあったら、それは「紹介
議員にならず に済んで助かる」という意味なのです。
この問題は、「区民のみなさんが議会に対してクロシロをつけて
もらうことを望むのか(自治法ではクロシロをつけることになって
いる)」、それとも、「区民の主張は何でも審議はするけれど、
議会としてはクロシロをつけないという曖昧な対応を続けるのか」
ということでもあるのです。
(だったら、何のための審議なのか?ですよね…)
確かに、愛想よく区民の主張を受け付ける方が “好感度” が
上がることは事実でしょう。
しかし、議会として結論を出さないこともアリというのでは、区民
にすれば何のために請願・陳情を出したのか、ということになり
ます。
“好感度” イコール “民主的” という論法は、背後に議員の責任
(会派としての価値判断)を回避する、という “知恵” が隠されて
いる…のです。
結局、「海外視察」も、「陳情の取り扱い」も、どちらも持ち帰って
再度検討、ということになりました。
でも、この議論って、いつまで続けるんだろう??
どこかで結論を出さないことには何も進まないと思うのですが…。
※一般区民の方々にはわかりづらいかもしれない「議会制度改革」
のご報告でした。
私たちの会派は “好感度” にとらわれて、会派としての結論を曖昧
にする(⇒「継続」を連発する)区政にだけはしたくない、と考えて
います。真摯な態度で審議し、結論を出す、という姿勢で頑張って
おります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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