昨日(10月20日)、区議会第3回定例会が終了しました。
うちの会派「無所属・世田谷行革110番」は、「平成28年度世田谷区一般会計・歳入・歳出・決算認定」に反対しました。
以下は、決算特別委員会での賛否の採決の写真です。
「一般会計・決算認定」に反対したのは、うちの会派だけでした。
昨日は、議場で本会議が開催され、そこで、各会派の決算認定に関する意見を述べる「意見開陳」が行われました。
以下は、「無所属・世田谷行革110番」の意見です。(大庭正明議員が述べました)
長文ですが、区政におけるとても大事な問題点を指摘していますので、お時間のある時にお読みいただけますと幸いです。
この意見開陳の動画はこちらから見ることができます。最初から39分のところまで進めて、見てください。
「無所属・世田谷行革110番」は、「平成28年度世田谷区一般会計・歳入・歳出・決算認定」に反対の立場から意見を述べます。
まず、驚かされたのは、保坂区長による本会議での世田谷総合支所に関する発言です。
すでに基本構想で、世田谷総合支所は本庁舎に併せて整備することが昨年末決定しています。
さらに、今年度から行われた公募型プロポーザルがようやく終了し、今まさに結果が公表されるという、その矢先に、世田谷総合支所は中長期的課題として三軒茶屋移転を考えています、とは何事か。ということです。
まさに、言うこととやることが違う、に加えて、今度は考えていることも違うという、保坂区長の頭の3層構造には多くの人がついていけないでしょう。
本庁舎整備については、公開プレゼンテーションで、多くの事業者が、全面改築の根拠として、本日でちょうど1年が経ちます鳥取県中部地震、昨年10月21日に発生した震度6弱の地震ですが、耐震補強済みの倉吉市の、これは丹下健三氏の設計だそうですが、相当のダメージを受け、使用不可となったことを挙げていました。この事実は建築業界でも、記念建物の保存か安全かの議論を改めて引き起こしているようです。
ちなみにル・コルビュジエ先生は「家は住むための機械だ」と言ったそうです。まさに機能重視であり、その考えからすれば庁舎とは、行政サービス機能の支援装置であり、災害対策の中枢機能としてバリバリ働く装置として機能してもらわなくてはなりません。より一層の研究を望みます。
ところで、今に始まったことではありませんが、公務外での区長の行動について、我々議会の知らないことが多すぎます。それが区の行政、果ては公金の使用ということにつながれば、もうそれは金額の大小に関わらず、大きな問題になることを肝に銘じていただきたい。本年3月前後からのNTTの土地をめぐる問題などは、区長の公約の失敗の後始末を区の職員にさせているとしか思えません。
もちろん、その背景には隈研吾グループによる本庁舎整備プランというのが下敷きにあったのかも知れませんが、それが潰えた今、NTTの土地交渉に費やした公金は無駄使いそのものであります。
さて、今回の定例会を含めて、保坂区長の「体罰の手前」という新たな造語が出現しました。世田谷区の教育に多大な責任を持つ保坂区長が「体罰の手前」という発言は、どの立場から発せられたのでしょうか。
決算委員会での議論は繰り返しませんが、昨日の朝日新聞では、「教師に厳しく叱られ自殺」「動く遺族広がる認識」と見出しがあり、福井県で3月に中学生の男子の自死の問題が大きく取り上げられていました。「教師による厳しい叱責」が中学生を死に追い詰めたということを指して「指導死」と呼ぶそうです。
この「指導死」については暴力を伴わないケースが大半であります。
保坂区長の「体罰の手前」という造語は、明らかに暴力を振るう側にたった言葉であり、暴力をオブラートに包んだ表現でしかありません。
保坂区長に失望しつつも滑稽なのは、大声で「静かにしろ!大声を出すな!」と怒鳴っているようなものであり、そのことに気がついていないことにあります。
区長として為すべきことをせずに、「私は体罰容認者ではない」といくら言っても、ああ、あっちのカタをもっているな、というのは誰しもが感じることです。これも区長の頭の三層構造ということなのでしょうか。
最後に、職員の日々の基礎的事務について申し上げます。支援制度におけるミスは、当事者しかわからない恐怖と不安の日常生活を招きます。個人的なミスは支援制度に限らず、どこの部署でも起こり得ることです。しかし、世田谷区役所は組織として、動いているのですから、基本的な業務においてミスは防げるはずです。
都政新報によれば、名誉区民の名前を7月の定例記者会見の時と、今月8日の記念式典と2回間違ったとのことです。ご本人は苦笑されていたとのことですが、2回も重なるとは、情報の共有が、至るところで計られていないということではないでしょうか。
最後に、保坂区長の妄想によらない、実効性のある行革プランを求めて、反対意見とします。
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