『AERA dot.』に世田谷区の取り組みが紹介されています。
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【ペットの防災】避難所に入れなくてもあきらめない
同行避難と命を守る仕組みづくり
区民の方から相談があり、「被災ペットボランティア制度」
の導入を議会で提案したことが懐かしく思い出されます。
平成25年第4回定例会(11月28日・代表質問)ですから
今から6年以上前のことになります。
以下は、区議会の議事録からです。
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【田中優子・質問】
災害対策関連でもう一つ、ペットの対策について提案をさせていただきます。
それは、災害時動物救護活動ボランティア登録制度の創設であります。
既に千葉県では二〇一〇年につくっていますが、千葉県でも東日本大震災で
被害を受けた地区があり、一時的にペットを飼えなくなった人がいて、
ボランティアの人に預かってもらうことで、飼い主も安心できたということです。
また、埼玉県でもことし、この制度が創設されたとのこと。
現在、千葉県では百五十人、埼玉県でも百人以上の登録があるそうです。
避難所に同行できるような環境が整っていればいいですけれども、現状では
なかなか十分な対応はできないと思われます。
そこで、自宅が無事な人に飼育が困難となったペットを一時的に預かって
もらえるように、前もって登録しておくというのはとても有効な手段だと思います。
これはぜひとも先行事例を急ぎ研究して、世田谷区でも創設すべきだと考えますが、
区の見解を伺います。
【危機管理室長・答弁】
ペットの災害対策として、ボランティア登録制度を創設せよとの御質問で
ございます。
東日本大震災では、ボランティアが動物の救護活動などで力を発揮したと
聞いております。
千葉県では、平成二十二年度から動物愛護ボランティア制度の運用を開始し、
東日本大震災の際には、あらかじめ登録したボランティアが被災動物の一時
預かりに協力いたしました。
埼玉県でも災害時動物救護活動ボランティア登録制度の運用を開始し、
災害時に避難所などで飼育されるペットの世話などを行うことになっており、
両県とも現在、百名以上のボランティアの方が登録をしていると聞いて
ございます。
災害発生直後には避難所では混乱が予想され、避難所の運営者などは
さまざまな事態の対応に追われることになります。
そのような中、ペットの同行避難者の対応ができるボランティアを配置して
おくことで、避難所運営のスムーズな運営に寄与することができます。
また、避難者の状況により収容人数を超過することも考えられますが、
自宅が無事なボランティアが動物を預かることにより、避難所の混雑緩和
にもつながります。
これらの制度は、災害時に被災したペット対応の課題を解決する一つの
仕組みとして有効であると考えられますので、今後、ボランティアや関係
団体の協力を得ながら、区でもこれらの制度の創設に向けて調査研究して
まいります。
(議事録からの引用、ここまで)
というわけで、その後も何度か、「災害時ペット対策ボランティア」
はどうなっているか?と質問を繰り返し、現在に至っています。
区民の声からの政策提案が実現した例の一つです。
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