7月28日東京新聞の記事。“学校選択性”の弊害が述べられていました。
(赤字部分●選択制を導入しないと明示している世田谷区の熊本哲之区長は「地域に根ざした教育を目指す。生まれ育った地域で学ぶことが郷土愛をはぐくむ」と理由を説明した。●「学校、家庭、地域という教育のバランスを、学校選択制が崩している。政治はよく考えてほしい」)
私を始めウチの会派「せたがや政策会議」では、最初から一貫して“学校選択制”は地域を崩壊させる!として反対してきました。
世田谷区において熊本区長が「学校選択制はとらない」と方針を打ち出したことは、こうした議会での我々の主張も大いに影響したと思いますし、結果的に大正解だったと思います。
また、若井田正文教育長も当初から、「学校選択制はとらない」と意思表明されていました。
議会質問の会議録を「学校選択制」で検索していただけるとわかりますが、学校選択制の導入にはっきりと反対を表明しているのは、ウチの会派(小泉たま子議員、私)と青空こうじ議員。
積極的にという感じではないけれど区の決定を受けて評価しているのは、自民党、公明党、生活者ネットワーク、社民党。(公明党は中学校においては選択制の導入を検討すべき、と言っていましたが)
逆に、「学校選択制という劇薬で治療せよ!」と選択制の採用を何度も強く求めていたのは下条忠雄前区議。
「保護者ニーズからいっても、行きたい学校を自分自身で選択できるようにすることに必要性を感じざるを得ない。世田谷区は特色ある学校づくりに積極的に取り組んでおり、生徒が自由に行きたい学校を選べるようにするというのは自然の流れ。学校選択制の導入を検討するよう求める」と、民主党の主張として何度も発言しているのがすがややすこ議員。
「世田谷区は、“学校選択制”は採用していないけれど、“指定校変更”が認められ、実質的に選択制と同じではないか」という主張も、民主党と下条前区議はしていましたが、それは基本的・根本的な考え方が全く違う、と思います。
すべてをフリーにして、「はい、どうぞ、好きな学校をお選び下さい」とやるのと、「事情がある場合(その事情が認められれば)指定校を変更できる」という制度のどこが同じなのでしょう?結果的に変更している子どもたちの%が近いとしても、方針や考え方というものが大事であり、それこそが政治判断なのだ、と思います。
何でもそうですが、“机上の空論”とはよく言ったもので、特に「教育問題」は、現場を経験していない人には絶対にわからないことがある、と、私は思います。
また、公立学校の保護者の立場を経験していなければ、区立小中学校のことはわかりません。
「公教育がどうのこうの、と言っている議員の子どもは私立の小中学校に通っているのよね。なんだか興ざめ」という声を区民の方からよく聞きます。確かに、言われてみればそういう人(議員)、結構いるかも・・・。
また、教員の立場というものも、知っていると知らないとでは大違いです。私は少ない経験ながら、公立中学校の教員をしていたことが、今、大いに役立っている、と実感しています。
現在は、会派の事情で、所属しているのが「企画総務委員会」(区の政策経営や財政問題等を取り扱うところ)なので、教育問題を専門に議論する委員会にはおりませんが、「教育と子育て支援」を標榜し、選んでいただいた私としては、常に機会を捉えて、教育委員会所管の担当者と議論をしていますし、保護者の皆さん方のご意見も伺っております。
今後も必要なことは議会質問に取り上げていきたいと思っておりますので、皆様の教育に関するご意見、ぜひお寄せ下さい。
setagaya@tanakayuko.net
(赤字部分●選択制を導入しないと明示している世田谷区の熊本哲之区長は「地域に根ざした教育を目指す。生まれ育った地域で学ぶことが郷土愛をはぐくむ」と理由を説明した。●「学校、家庭、地域という教育のバランスを、学校選択制が崩している。政治はよく考えてほしい」)
私を始めウチの会派「せたがや政策会議」では、最初から一貫して“学校選択制”は地域を崩壊させる!として反対してきました。
世田谷区において熊本区長が「学校選択制はとらない」と方針を打ち出したことは、こうした議会での我々の主張も大いに影響したと思いますし、結果的に大正解だったと思います。
また、若井田正文教育長も当初から、「学校選択制はとらない」と意思表明されていました。
議会質問の会議録を「学校選択制」で検索していただけるとわかりますが、学校選択制の導入にはっきりと反対を表明しているのは、ウチの会派(小泉たま子議員、私)と青空こうじ議員。
積極的にという感じではないけれど区の決定を受けて評価しているのは、自民党、公明党、生活者ネットワーク、社民党。(公明党は中学校においては選択制の導入を検討すべき、と言っていましたが)
逆に、「学校選択制という劇薬で治療せよ!」と選択制の採用を何度も強く求めていたのは下条忠雄前区議。
「保護者ニーズからいっても、行きたい学校を自分自身で選択できるようにすることに必要性を感じざるを得ない。世田谷区は特色ある学校づくりに積極的に取り組んでおり、生徒が自由に行きたい学校を選べるようにするというのは自然の流れ。学校選択制の導入を検討するよう求める」と、民主党の主張として何度も発言しているのがすがややすこ議員。
「世田谷区は、“学校選択制”は採用していないけれど、“指定校変更”が認められ、実質的に選択制と同じではないか」という主張も、民主党と下条前区議はしていましたが、それは基本的・根本的な考え方が全く違う、と思います。
すべてをフリーにして、「はい、どうぞ、好きな学校をお選び下さい」とやるのと、「事情がある場合(その事情が認められれば)指定校を変更できる」という制度のどこが同じなのでしょう?結果的に変更している子どもたちの%が近いとしても、方針や考え方というものが大事であり、それこそが政治判断なのだ、と思います。
何でもそうですが、“机上の空論”とはよく言ったもので、特に「教育問題」は、現場を経験していない人には絶対にわからないことがある、と、私は思います。
また、公立学校の保護者の立場を経験していなければ、区立小中学校のことはわかりません。
「公教育がどうのこうの、と言っている議員の子どもは私立の小中学校に通っているのよね。なんだか興ざめ」という声を区民の方からよく聞きます。確かに、言われてみればそういう人(議員)、結構いるかも・・・。
また、教員の立場というものも、知っていると知らないとでは大違いです。私は少ない経験ながら、公立中学校の教員をしていたことが、今、大いに役立っている、と実感しています。
現在は、会派の事情で、所属しているのが「企画総務委員会」(区の政策経営や財政問題等を取り扱うところ)なので、教育問題を専門に議論する委員会にはおりませんが、「教育と子育て支援」を標榜し、選んでいただいた私としては、常に機会を捉えて、教育委員会所管の担当者と議論をしていますし、保護者の皆さん方のご意見も伺っております。
今後も必要なことは議会質問に取り上げていきたいと思っておりますので、皆様の教育に関するご意見、ぜひお寄せ下さい。
setagaya@tanakayuko.net