2分でわかる!世田谷区議会議員・田中優子
↓
https://youtu.be/ECp5Ihy0jvQ
今日で3月も終わり。
ということは令和4年度も終了となります。
世田谷区役所においても、人事異動が公表
され、明日から、新たな部署に異動する方
も多くいらっしゃいます。
そして私たち区議会議員にとっては、選挙
が待ち構えている4月に突入となります。
遅くなりましたが、3月28日の本会議にお
ける「令和5年度予算案」の採決結果と、
私たちの会派の反対意見を以下にご報告い
たします。
一般会計予算案に反対したのは、私たちの
会派だけでした。
意見は、会派を代表して大庭正明議員が述
べました。
長くなりますが、関心のある方には是非お
読みいただければと思います。
↓ ↓ ↓
- 令和5年度一般会計に反対の立場から意見を申し上げます。
- 来月には、4年に1度の世田谷区長選挙が行われます。
- 世田谷区政を大きく変えるチャンスだと思います。
- 時代は大きく変化しております。
- 保坂区政の12年は何だったのでしょうか。東日本大震災直後に始まり、原発神話が崩れ、災害が多発し、オリンピック開催地でありながら新型コロナによる延期と無観客での開催。ある意味、国難にさいなまれた12年であり、一方で、少なくとも先進国であろうと信じられていたロシアが核攻撃も辞さないという侵略を平然と行うという現実が今あります。
- まさか、こんな時代が来るだろうとは、と、多くの日本人が思っていることだと思います。
- そういうことからすれば、前例のない対応に迫られた区長というか、全国の地方自治体の首長は大変だったと思います。
- 反面、保坂区政の限界も見えてきたのではないでしょうか。長期計画が達成できない、年度末の窓口での待ち時間を短縮できない、大きなことから身近なことまで、10年間変わらずに、できません、の繰り返し。
- いや、保育待機時ゼロはできたというかも知れませんが、直近の報告では「保育の質」はどうなったかといえば、虐待事例の連続であります。
- 最近では、議会で区長が謝れば、それで済むというような傾向が見られます。これは、今を去ること二十数年前の大場区政の末期に非常に似ています。
- DXに関してもこれまでお話ししてきました。最近ではリアルな現実として、チャットGPTなるものが、私たちの周辺にも実装されてきました。
- しかし、DXは主に営利企業向けのテクノロジー発想であり、競争相手のいない、公務員にあって、インセンティブにはなりえません。
- 実は、そこが大きなネックであり、嫌な言い方をすれば、やってもやらなくても給料は一緒、という価値観を覆さないと、行政の進化は前には進まないのです。いわゆる「お役所仕事」のままというものです。
- 保坂区長はその政治的出自からして、どちらかといえば納税者側より、公務員側の立場に親近感を覚えているように思います。
- 「区民参加と協働」とか「情報公開」と言っている割には、何か看板倒れで、行政の隅々にまで徹底していない。
- 区立小中学生にアイパッドを配ったのなら、それこそ貴重な情報源ではないですか。意見表明権とかなんとか難しいことを言わずに、匿名性を担保してアンケートを取ればいいじゃないですか。
- 教室のエアコンの問題とか、いじめの問題とか、様々な問題を抱えている子どもたちに、リアルな思いや訴えを聞くツールですよ。教育委員会はそれだけでも現場の教師の負担を取り除くことができます。
- 結局、公務員の価値観、すなわちインセンティブというのは、人に喜ばれること、一択なんですよ。
- 長期計画もこれを達成しないと、困る人が大勢いる、達成すれば多くの区民が喜ぶという、そういう価値観がある人こそなるべきだと思うわけです。
- おカネを稼ぎたいというなら、民間企業で働けばいいのです。
- つまり申し上げたいのは、民間企業の儲からない部分を補完するのが福祉行政の基本であることです。
- 例えは変ですが、福祉への注文は多いのです。その注文を保坂区長は多くとってくる、そのことはいいのですが、では実際福祉の現場で働く職員のみなさんを励ましてでも、なんとかやってくれ、区民のためやってくれ、と鼓舞激励したことがあるでしょうか。
- あるいは現場の状況を判断しながら、仕事の進め方をしているでしょうか。
- 区長が命令すれば動くものではありませんし、事実区長が命令しても動いていないもの、議会でやると表明してもできていないものが、山ほどあるわけです。
- 福祉だけではありません。
- インフラ整備も、です。道路、街づくり、景観、災害対策と、これもまた民間企業だけではできないことを、行政が主導して行う事業であります。
- 区役所横の補助154号線が梅ヶ丘から等々力駅まで繋がったのは、2015年、保坂区政1期目の最後3月のことでした。部分的的とはいえ、世田谷区内の南北交通が開通したことは、世田谷区の分断の壁をこわしました。残念ながら、これは保坂区政の業績ではなく大場区政、熊本区政の遺産であります。
- あと、道路として惜しいのは、いわゆる恵泉裏の通りという、あと一軒の問題。あらゆる手続きが揃っているにも関わらず、保坂区長が決断しなかったわけです。もちろん相手にも言い分があることは承知していますが、決断しなかった。
- 道路に関する事例はこれだけです。12年間で。
- 区立学校給食無償化にしても、1年限りであとは状況判断という、腰の座らない、決断し切れない、対応です。私たちの予測通り、国の政策問題になろうとしているにも関わらず、です。
- 児童相談所の移管は、時あたかも法律改正でチャンスが巡り、23区の中でも一番手として名乗りをあげ移管を成功させたのは保坂区長、保坂区政の実績であります。
- しかしながら、先にも述べたように、虐待事例が隠蔽されたり、困難性を伴う事業は丸投げするような姿勢は責任の放棄ともとれます。
- 虐待に関しては、いまでこそ関心が深まっておりますが、そもそもは、2017年に起きた日野皓正ドリームジャズバンド事件にその源流があったと考えられます。
- それまで、保坂区長は教育ジャーナリストと称して、いじめや体罰に厳しい姿勢で発言していたにも関わらず、実際、暴力の現場において、「行き過ぎた指導」とか、「暴力の手前」などと言い募り、日野皓正氏を擁護するような姿勢で指導を続けさせたことです。
- このことは、保坂氏を信じていた多くの区民から批判が殺到しました。言っていることとやっていることが違う、と。
- あれから6年たちました。社会認識も変化しました。おそらくあの事件を今、保坂区長が「暴力の手前」などと発言したら、大炎上どころか世界的なニュースになるかもしれません。
- そこから考えれば、6年前とはいえ、トップが言った「暴力の手前」なるものが、幼児保育の現場において、今なお、続いていることは容易に想像できることではないでしょうか。
- さて、いまだに興奮さめやらぬ、ワールド・ベースボール・クラシックの話題ですが、私のような漫画の「巨人の星」世代からすれば、これもまた別の意味でこんな時代が来ようとは思ってもいなかったことでした。
- まさにドラマのような現実、現実のようなドラマに日本中が沸きました。
- 思えば、二刀流など無理とどれほどの専門家やプロ野球のOBから言われ続けたでしょうか。
- 度重なるケガもあって批判の嵐が吹き荒れたのは、ちょうど保坂区政の3期目がスタートした年でした。この時期、地元でも「もう二刀流は無理だ」「才能はあるけれどケガが多すぎる」という声で一杯だったそうです。
- しかし彼は二刀流をあきらめず、今年の快挙というか偉業を達成したわけです。
- メディアを通して知ったように、彼だけが主役になったわけではなく、準決勝で、1点を追う9回に2塁打を放ち、2塁の塁上で大きく両手を上下させ、ベンチに向かって「カモン!」「カモン!」と鬼の形相で鼓舞させる姿は、チームリーダー、まさにチームを牽引する源泉でありました。
- 改めて申し上げるまでもなく、大谷翔平28歳であります。
- 多くの専門家、評論家、プロが絶対無理と言い続けたにも関わらず、奇跡の二刀流を世界を舞台に立証した人間であり、その背負った精神的な苦労は、天才とはいえ、天才しか解決しえない問題を逃げることなく一つ一つ解決したからだろうと、思います。
- ここで申し上げたいのは、感動なり、共感なり、団結なり、人の心を動かす原点は、一つ一つの問題を解決していく人生の姿にあると思います。成長というのはそういうことなのでしょう。
- 翻って、保坂区政の12年間は問題の先送り、インクルーシブを標榜しながらも、世田谷区議会に対しては実にエクスクルーシブ、つまり排他的であり続けるばかりか、行政とも一線を画していた12年でありました。
- トップが裸の王様である限り、行政はトップの能力を超えることはありません。
- 問題を解決できないトップなど必要でしょうか。仮に問題を解決できなくとも、問題を先送りにする術だけに長けているトップなど組織を腐敗させるだけではないでしょうか。
- 今回の反対意見は保坂区政12年をかえりみて、一つの勧告と取られても結構です。
「無所属・行革110番・維新」の意見、以上です。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第3位 です。
田中優子Twitter → https://twitter.com/setagaya_tanaka