最近、明らかになった体操界の暴力指導問題。
昨日、当事者である宮川紗江選手が記者会見を行ないました。
宮川選手は、最初は「コーチから暴力を受けたことはない」と
言っていましたが、昨日の記者会見では、「速見コーチが私に
対して暴力を振るってしまったことは決して許されることでは
なかったと今は理解しています」と、コーチから暴力を受けた
ことを認めました。
その上で、「コーチの処分を軽く」「引き続き指導を」と訴え
ていました。
この問題は、宮川紗江選手に対して、速見佑斗コーチが、手で
叩いたり、髪を引っ張ったりする暴力を振るったとして、日本
体操協会から無期限登録抹消処分を受けたもの。
日本体操協会は、「指導者による暴力を認定した時は、被害者
が暴力を許容したとしても、協会として許容することはありま
せん」と、処分は妥当だとする考えを示しました。
処分が重すぎるかどうかということは別として、まず「暴力は
はダメだ」と毅然とした態度をとり、処分を行なった体操協会
は立派だと思います。
専門家としての意見(早稲田大学の友添秀則教授)も、「国内
含めて、世界的なものスタンダードみてくると(暴力ふるう)
コーチは許容できない時代がきている。協会側としてはやむを
得ない措置だったと思う」と述べています。
宮川選手は「暴力の件を使って、私とコーチを引き離そうとし
ているのではないかと、協会に対して今までパワハラを受けた
と感じている」とも言っていました。
私は、この事件と、世田谷区教育委員会が主催し開催している
「ドリームジャズバンド・コンサート」で、昨年、起った暴行
事件とに重なるものがあると思いました。
体操協会→「手で叩いたり、髪を引っ張ったりする暴力」としてコーチを処分
保坂区長→「手で叩いたり、髪を引っ張ったりする暴力」に対して「暴行ではない」との見解
体操協会→「被害者が暴力を許容したとしても、協会として許容することはありません」
保坂区長→「中学生も自分が悪かったと反省しているし怪我もしていないし、暴行とは言えない」
まさに、大事なことは、「被害者が暴力を許容したとしても、
区として許容することはありません」ということではなかっ
たか?
「当事者間では解決しているからいいのだ」という考えは間
違っている、ということを両者に知らせなければならなかっ
たのではないか?
保坂区長が間違った見解を出したため、「日野さんにビンタ
された方が多くのことを学べる」という意見を書く若者が出
てしまっています。
↓ ↓
何か事件が起った時、初期対応がいかに大事か、と思います。
日本体操協会の判断は当然のことでしょう。
(あくまでも、処分が重すぎるかどうかは別として、ですが)
教育ジャーナリストで、児童虐待防止に取り組み、一切の体罰
(暴力)も許されない!と言っていた保坂展人氏はどこへ行っ
てしまったのでしょうか。
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