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教育・トレーニング哲学=勝利への道『テンカウント』

2024-04-19 07:42:24 | 人生を「生かす」には
松本清司氏は、ボクシングのトレーナーとして知られる実力派の人物だ。彼は、ヨネクラジムの創設時の一人であり、6,000人以上の選手を育てあげた「カットマン」の異名を持つ「ボクシング馬鹿」(人生をボクシングで全う)だ。松本氏のトレーニング哲学は「基本を徹底させ、自主性に任せる」こと。選手一人一人の健康管理と特徴を引き出し、ベストコンディションで試合に導くことだった。
トレーナーとしての松本氏の役割は「選手の素質や持っているものを最大限に引き出して伸ばすこと」であり、「スポットライトを浴びるのは選手」だと「あくまでも黒子」でいる考えだ。
この考え方は、ビジネス界における上司の姿勢としても参考になる。それは、部下一人一人の良さを引き出し、適材適所に活かすことが重要だという事だ。
『テンカウント』黒井克行
「概要」死と隣り合わせのスポーツ、ボクシングの名門・ヨネクラジムにはかつて「ボクシングの鬼」と呼ばれた男がいた。愛弟子を試合中の事故で亡くした後も男たちを檜舞台に送り出し、五人の世界チャンピオンを生み出した伝説のトレーナー松本清司。自らを「ボクシング中毒」と公言していた男を通じてボクサーたちの闘いを描く感動のノンフィクション。
ーヨネクラジム
    ヨネクラジムは5人の世界チャンピオン、40人の日本チャンピオンを生み出した
    全国には250ものジムがあるが日本TOPのボクシングジム
    柴田国明・石松ガッツなどを誕生させた影のトレーナー松本清司
松本清司ボクシングトレーナーの人生を描いた小説(ヨネクラジム勤務)
    30年間リングを見つめ約6千人にトレーニングを施したボクシング馬鹿    
    ボクシングを知り尽くし、勝負のほろ苦さを味わい尽くしたプロトレーナー
    松本の「ボクシングは麻薬だよ」の如く人生がボクシングそのものだった
    カットマン(止血止め)とも呼ばれた技を持つ
        ガーゼで傷口を強く圧迫し、氷を直に当て血管を収縮され、アドレナリンを塗る
    最後まで黒子に徹したプロトレーナー(基本を教え込むだけであとは自主性を重じた)
    トレーニング後、試合後は一人で酒を浴びるほど飲み「ボクシング」の話は一切しない
    選手の特徴をデータで残し、健康管理や体調を知る、強敵の情報も丹念に見てノートした
    やる気のない奴に叱咤激励しない、自分でどうするか考えさせる(自主性を期待)
    無口で、謙虚、責任を持って若手多くを指導した尊い人材
    「俺の役目は選手の素質、持っているものを最大限に引き出して伸ばしてやる事なんだ、トレーナーはあくまでも縁の下の力持ちで、スポットライトを浴びるのは選手。そうしてやるのが俺の仕事だ」
ーボクシングの基本
    満17歳でプロテスト可能になる
    デビューして、4回戦、6回戦、8回戦、10回戦でステップアップ(チャンピオン資格)
    4回戦で7割近くが脱落、最後には1割が残り、約20名程度が日本チャンピオンになる
    新人による4回戦は大きなハードルで勝てば日本ランキング入り、ファイトマネーも上がる
    負ければ出世街道はずれ致命傷になりかねない地方周りなど大外回りの寄り道をいく
    ボクサーの定年は37歳程が引退となる(36分のラウンド=1万メートルと同等な過酷)



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