頂点(てっぺん)3

波岡一喜主演のヤクザアクション第三弾です
オールインエンターテインメントではある意味珍しく二月に1本のリリース間隔ではなく
ここまで(と言ってもまだ3本目ですが)コンスタントに月一の割合でのリリースですねぇ

ついに前作で晴れて神田組二代目組長を襲名した竜一
そんな神田組のシマのど真ん中に建設が噂される巨大カジノ
カジノ自体は公営ですからそこの利権は埒外なのですが
カジノによってもたらせる周辺利権を狙う大沢樹生演じるマフィアの村雨が
竜一に接近してくるものの
竜一は一人カジノのことを胸に仕舞って
若頭に遠藤要や、若頭補佐の久保田秀敏には黙っていた

その頃、先代から付き合いのあった地方都市のヤクザ、金石組にいる
年少時代に遠藤要と兄弟分に助っ人を請われた神田組
先代との付き合いから助っ人に乗り込んだ竜一たちを半グレ集団が襲撃してきて
叔父貴分で今は堅気の千葉真一から預かった北代高士を危篤状態にさせたことから
高島組に殴り込むとそこに突然千葉ちゃんが高島親分除いて幹部を皆殺し

しかし被弾して命を落とす
1では神田組の若頭の石橋保を、2では波岡の父親で初代神田組組長の片桐竜二
そして今回千葉ちゃんが次々とFOしていきまして
次は影ながら神田組を大組織から守ってる渡辺裕之辺りが死ぬのかなぁ
そういや、最近オールインエンターテインメント作品ご無沙汰の野口雅弘が
高島組長でしたが、あんまりいいとこなし

終盤喧嘩を納めての帰り道、なんだろうな襲撃を受けて
遠藤が撃たれ、心と心で打ち解けた半グレの頭も撃たれてしまい
アワやってところにマフィア大沢が手助けに・・・と言う展開にはビックリでしたが
この二人の関係がこれからどーなっていくんだろうと
メニューの予告編画面見たら3までの予告編しかなかった

2017年製作、日本Vシネマ、頂点製作委員会作品
辻裕之共同脚本・監督作品
出演：波岡一喜、遠藤要、久保田秀敏、北代高士、奈良坂篤、高原知秀、野口雅弘、石山雄大
、大沢樹生、渡辺裕之、千葉真一

ハケン家庭教師の事件手帖

2013年製作のOVである。
紀伊國屋フォレストで新品を1000円(税抜価格)で販売していたので
色々と購入してきた
これは多分にエロチックOVをメーカーが在庫処理するために紀伊國屋さんと提携してるんですよね
一応こういうものは見つけた時に買っておかないと後悔する
七海ななさん主演のエロチックOV、彼女まだ現役AV嬢の時の作品ですよね

ハケン家庭教師会社から派遣された女性家庭教師が派遣先の玄関を入るときに
「その時私は羅生門を潜ったのである」と言うモノローグで
おや？って思ったﾝですが城定秀夫監督が城定夫名義で早撮りしたエロOVだった

これって黒澤の「羅生門」つまり、芥川の『藪の中』のモチーフを現代に置き換えた作品
「蝉の女」で賞を取られてからかの彼女の消息が丸きりわかりませんが七海さんはどうやら
ピンク映画でたまにお名前を見ることはあるのですが映画「蝉の女」で女優賞とられてるし
艶技と演技で活躍されるのは誠に脱げる女優さんが殆どいない
現在ではかなり重宝される存在としてこっちはそれなりに嬉しくもありますよねぇ
でもちっパイな人ではありますが・・・そこがまたいいんだよね

警察の取調室でのそれぞれの食い違いのまま「羅生門」ですから結論は観客に・・・
取り調べてる警察官がトツガワ警部とカメイ刑事ってのには吹いたけど
こういうお遊びは良いよね
57分と言う短い尺にしっかりと纏めているところは流石城定監督

ちなみに劇中使われていた古文
"水晶のわれたるやうに、水の散りたるこそをかしけれ。"
の"をかしけれ"の品詞は形容詞
更に云うと上にある"こそ"と活用語尾の"ーーーけれ"、組んで強調のかかり結びを形成してる

もう一つ、劇中で読まれていた詩は中原中也ですよね

一応私のメシの種でしたので・・・

2013年製作、日本OV、レニー作品
城定秀夫脚本・監督作品
出演：七海なな、佐々木麻由子、蘭汰郎、稲葉凌一、森羅万象