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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

X(エックス)謀略都市

2019-12-15 20:31:29 | 洋画
この作品は
ここのblogで記事にした「A.Iライジング」とか、ヴァン・ダムの「ザ・バウンサー」とかの企画興行<WECワールド・エクストリーム・シネマ2019>
で上映された一本ですので
ジャケットから私の好きな女刑事が活躍するガーリーアクションだと思っていたんですが

全く真逆な映画でしたし、なんとヒロインの女刑事は地味だし
見た目もおばちゃんだったし
更に役としては敏腕刑事ではあるものの、同僚であった夫の刑事が自殺しており
その第一発見者であったために
刑事としては致命的なPTSDから現場での死体を直接見られず
現場写真はOKなんで、今は事件整理のデスクワークに置かれてる
って言う存在

そんな感じで、父親を知らずに育った18歳の高校生の娘カティは反抗期でもあって
母親とも馴染めないし、学校でもたびたび問題をを起こす問題児
この日も副市長の娘の鼻の骨を折ってしまう
学校は娘の意見も聞かず権力者におもねる姿勢にも、口を出せない母親がヒロインの内勤刑事

そのうえ、内勤で給料を減額られたせいで、住宅ローンの支払いを滞納するなど金策にも悩まされ、PTSDに加えて金銭的にも追い詰められてるような三重四重苦を絵に書いたようなヒロイン

そんなヒロインが勤めているブダペスト警察管内で起きた3つの老人の自殺
不可解な点があると気付き、それらが他殺ではないかと疑問を呈しますが
殺人課の課長は自殺で警察発表した既決案件と耳を傾けない

しかし、地方から転属されたばかりの新任刑事が、あえてヒロインと一緒に捜査を始める
事件現場で共通の犯人からのメッセージを発見し
殺人事件としてなんと新人刑事は出世していく

更に新たな死体とメッセージが出るもの出世しちゃったらあとは知らぬ存ぜずの新任刑事は
取り合ってくれない
警察も警官も出世とハンガリーも韓国警察同様の対応なんですねぇ

一人で事件を追う羽目になったヒロインに犯人が迫りますが
PTSDでパニック障害のヒロインは拳銃も撃てない
更に夫の自殺も、実はでして・・・

ハンガリー社会が昔からだかえていたレイシズムや階級格差などの問題が底辺にあって
邦題のX(エックス)が過去の社会主義時代の秘密警察によって隠蔽された影の組織であったンですね

アクション作品ではないものの、北欧ミステリー風な
サスペンスミステリー映画として、ヒロインは地味でしたが
地味は地味なりに十二分に楽しめる作品だった

2018年製作、ハンガリー映画
カーロイ・ウッイ・メーサーロシュ脚本・監督作品
出演:モニカ・バルサイ、ゾルターン・シュミエド、サボルチ・ベデ・ファゼカシュ
コメント
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