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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

懐かしの「どさんこ」で食べる 西武柳沢『どさん子』

2020年09月20日 | 中華食堂
以前、つけ麺大王出身の早稲田『大王ラーメン』を紹介したとき、
“つけ麺大王とは、『どさん子(娘)』と並ぶ「昭和の懐かしラーメンチェーン」の一角で…”と記したのだが、
実は私、どさん子については近年まで、「昔、そういう名前の店があちこちにあった」程度の知識しかなかった。

私の地元・立川市にも、今から40年以上前、現在ウインズがあるあたりに、店舗があった記憶がうっすらとある。
だが、私はそのお店に入ったことはなく、唯一の利用が、やはり今はもうない神奈川県相模原市の淵野辺店。
高校時代、淵野辺が我が母校・日大三の最寄り駅だった関係で、同級生3人でたまたま立ち寄ったのだ。
この数時間前、3人のうちひとりが、クラスの女子に交際を申し込むも玉砕してしまったため、
どさん子ラーメンを食べながら、「ほら、ラーメン喰って元気出せよ」と、私と友人で彼を慰めたのだ。
内心ではふたりとも「ヒヒヒ…ざまあみやがれ(笑)」だったのだが。
ちなみに、そのとき食べた味噌ラーメンは、しょっぱくて全然ウマくなかった記憶しかない。

さて、そのどさん子グループは、『どさん子』『どさん娘』『どさん子大将』の三派がある。
どうやら、元はみんな一緒だったのだが、いろいろあって分かれたらしい。その後、さらにいろいろあって、
どさん娘はどさんこではなく、「どさんむすめ」と読ませるようになったらしい。それは知らなかった!
私がのけぞるほど驚いた(←昭和の表現)上記情報、みなさんの感想はいかがだろうが。
1.知っていた 2.知らなかった 3.どうでもいい  
…まあ、集計するまでもなく、99%の方が3を選択するだろうが。
先述した立川南口と淵野辺の店は、子か娘か記憶なし。だいぶ昔のことなので、ネット検索してもヒットせず。
ちなみに立川駅の北口、現在の泉体育館の近くに、かつて『どさん子大将』があったそうだ。

最近はすっかり見かけなくなった、本家『札幌ラーメン どさん子』。HPで調べたところ、都内の現存店舗は9店。
他にフランチャイズもあるのだろうが、9店舗とは少ないね。内訳は、7店が23区内にあり、
残るふたつが、西東京市の西武柳沢と新島。多摩に1店舗しかないことと、新島に支店があることにビックリ。 
淵野辺店の記憶はほとんどないので、初めてのどさん子を味わうべく、西武柳沢に向かった。

西武新宿線に乗り、人生で初めて下車した西武柳沢駅。
駅前で最初に見た光景が、シャッターの下りた建物の数々。日曜日とはいえ、18時台にこれはさみしい。


お目当ての『どさん子 柳沢店』はすぐに見つかった。


店内はL字カウンター席のみ。厨房には、息の合ったおじちゃん店員がふたり。
卓上メニューはこちら。麺類の一番先頭(右端)はやはり、お店自慢の「札幌みそラーメン」だ。


この他、チャーハンや各種定食、さらに麺類+ご飯もののお得なセットもある。
まずは、ビール中びん640円に、“おすすめ品”の「柳沢餃子」350円と「えび餃子」420円を注文。
まずはベーシックな柳沢餃子。中身は肉多めで、ややパサついている。
    
※右の画像はクリックで拡大

一方のえび餃子は、「エビカツ」の中身に野菜を加えたようなタイプ。私はこっちの方が好き。
    

どちらも味は淡泊なので、卓上の醤油や、おろしニンニクを加えた方がよさそうだ。
ビールを2本飲み終えシメをオーダー。どさん子自慢の「みそラーメン」にするべきだろうが、
私の注文は「コーンスープラーメン」620円。味噌汁よりコーンスープが好きなのでつい…。
出てきたのがこちら。見た目は確かにコーンスープだ。


まずはレンゲでスープをひと口…おおっ、なかなかウマいぞ!
コーンの甘味と加えられた塩分、それにスープの旨味が加わり、違和感のない商品に仕上がっている。
麺は、札幌ラーメンらしく、黄色くて縮れているヤツを想像したが、普通の中細麺だった。


具材にメンマやチャーシューはなく、コーンと人参とグリンピース。あと缶パセリかな。
冷凍食品のミックスベジタブルっぽい具材に、自家製とは思えぬコーンスープ、
さらに麺も平凡なのだが、基本のスープがいいのか、全体的にうまくまとまっている。
なるほど、このスープならどんな味でも合いそう。当然、味噌を溶いてもウマいはずだ。

コロナ騒動のせいで数ヶ月間隔が空いたが、再び西武線に乗りどさん子へ。
それぞれの席の間には、密にならないようプラスチックの衝立が設置してあった。
ただ、これは可動式らしく、客が勝手に動かしたのか、右端の席だけ異様に狭くなっていた(苦笑)。
この日は、ホワイトボードに記載してあった「角煮」370円でビールを飲んだ。


上の白髪ネギをよけたのがこちら。ラーメンのトッピングや定食にもなる角煮は、なかなかウマかった。


ハシゴする予定なので、酒はやめてシメのお食事。ハシゴするのにメシを喰うなって?
この日の注文は今度こそ、どさん子自慢の「札幌みそラーメン」…ではなく、


上記は「札幌カレーラーメン」670円であった。味噌汁よりカレーソースが好きなのでつい…。
具材はコーン、もやし、メンマ、ワカメ、ネギに、スープに沈んでいるひき肉が少々。
さらに、いつものように、残った角煮がゲスト参加。よく見ると、カレーのせいでスープが黄色いでしょ。


ひと口めは意外と辛いが、クセになる味わい。モヤシと一緒に、ズズッと麺をすする。
麺だけでなく、ベースのスープも、おそらくコーンスープラーメンと同じ。
カレーに負けず、むしろ辛味や香りを引き立てている。さっきも書いたけど、基本のスープがいいね!
気付けば、麺や具材だけでなく、カレースープも全部飲み干していた。
失礼ながら、実際に食べるまでは、時代遅れのラーメンを出しているのではと疑っていたが、
どさん子は、今食べてもイケる
むしろ、飲んだあとや、最近の濃厚ラーメンが苦手な方には、ぴったりのテイストかも。

退店後、西武柳沢駅の上りホームから、どさん子のすぐ隣の店舗を撮影。


看板は「やきとり かっぱ屋」のままだが、現在は『台湾小料理屋 美華』らしい。
だが、店内からはスナックのように、おっさんが歌うカラオケが思いっきり漏れており、もはやナニがナンだか(笑)。
駅前はさみしく隣店は怪しく(失礼!)、好立地とはいえないけれど、どさん子柳沢店様、今後も頑張ってください。
次回は必ず、写真の「札幌みそラーメン」をいただきますので!

※どさん子HPから借りてきた

あと【どさんこ巡りシリーズ】、いつか第2弾を、『どさん娘』か『どさん子大将』でやる予定なのでよろしく。



どさん子 柳沢店
東京都西東京市保谷町3-11-4
西武新宿線西武柳沢駅より徒歩約40秒
営業時間 11時半~15時半、17時半~21時
定休日 木曜
※営業時間は訪店時(8月下旬)のもの
※どさん子HPのメニューとはだいぶ異なっています


追記 残念ながら、2022年1月9日で閉店なさったようです
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