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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

300円なのに大盛りツマミの居酒屋 方南町『一心太助』

2017年06月07日 | 居酒屋・バー
前回は、江古田のオール300円中華『龍厨房』について書いたが、
杉並区の方南町にも、すべてのおツマミを300円で出す居酒屋がある。そのお店の名は『一心太助』


私は知らなかったが、一心太助とは歌舞伎や講談に登場する、江戸っ子的な気風のいい人物の名で、本職は魚屋らしい。
こちらのお店も、かつては魚料理が主体の店だったそうだが、いつの間にか、何でも提供するようになったとか。
ただ、300円前後の価格均一居酒屋なら、『鳥貴族』などのチェーン店もあるが、ここ一心太助のすごいところは、
明らかに300円では出せない料理が多数存在していることだ。
こちらが卓上のメニュー。しっかりオール300えんと記載してある。


「刺身盛合わせ」に始まり、「ロースかつ」「鉄火丼」など、普通なら300円では出せなそうなメニューが目立つ。
唯一、右段の最上位にある「うな丼」だけは、最近600円に値上げしたそうだが、それでも破格である。
右下にはドリンクも記載してあり、生ビールも300円。びんビール大ですら400円である。安い!
驚いたことに、他にもメニューがあり、こちらのお手軽料理はオール200えんだ。


まるで立ち飲み屋価格だが、こちらの店はもちろんイスがある。2階には座敷席もあり、大人数にも対応できる。
1階は、入口から遠い厨房近くのテーブル席と、入口近くのカウンター席は、常連専用のようだ。
カウンター席は5つあり、先客がふたりいたが、初訪問時の私は、入口近くの4人テーブルに、ひとりで座らされた。
お客さんに、窮屈な思いをさせないよう、心掛けているのかな。ありがたいけど、ひとりテーブルはちょっと気まずい。

まずはびんビール大をオーダー。すぐに紙おしぼりと一緒にお通しが出てくる。


この日は玉子焼きとケチャップスパゲティだが、これにひと口ポテサラが追加されることも。ちなみにお通しは200円。
ビールを持ってきたおばちゃんに、おつまみとして「ハンバーグ」と「ギョウザ」を注文。
しばらくすると、厨房から料理長兼店主のオヤジさんが出てきて、初見客の私に対し、
「ウチの店のことわかってる!?」と、いきなり問いかけてきた。
「い、居酒屋さんですよね…」と返答した私に、オヤジは返答せずに「フッ」と鼻で笑い、厨房に戻っていった。
先述の通り、一心太助はメニューにも真っ先に魚介料理が記載されている通り、魚料理が得意なお店である。
なのにハンバーグや餃子なんて頼んだ私を、店主は「こいつはわかってねーな」と思ったのか。
注文ミスったかなあ…とやや後悔していた私の元へ、ハンバーグがやってきた。


「えっ!?」と思わず声が出る、ジャンボサイズではないか。
たっぷりの野菜とポテトフライ、そしてハンバーグにはカレーソースとゴマドレッシングがかかっている。
これで300円でいいのだろうか…と困惑する私へ、立て続けにギョウザまでやってきた。


盛り付けはテキトーだが、普通サイズの餃子が10個も! しつこいが、これも300円である。
さきほどの店主の問いは「ウチの店は多いよ。わかって頼んでるの!?」という意味だったのだろう。
ただでさえ安いのに、量まで多いとは…なんていい店なんだ!

実はこれらの料理、冷凍食品である。なぜわかったかといえば、先ほど厨房から出てきて私に声をかけたオヤジが、
客席の奥にある冷凍庫から、冷凍ハンバーグと味の素ギョーザを持ち出すのを目撃したので。
ただし、冷凍食品を使えば手間はかからぬが、その分原価がかかってしまう。
写真のハンバーグ、実はかかっているカレーソースもレトルトだし、ポテトや野菜なども加えると…
私の計算だと原価は250円くらい。実際はもう少し高いかもしれない。
ギョウザに至っては、業務用の100個入りとかではなく、家庭用の12個入りを使用していた。
これって、スーパーの特売でも260円くらいするよね? それに野菜まで付けては…儲けなんて出ないだろう。
そういえば、12個入りなのにお皿には10個しかなかった。オヤジが2個つまみ食いしたのかな(笑)

ヘビーなおツマミで満腹になったが、よせばいいのにシメの食事も注文することに。
「牛丼」も気になったが、ご飯物は入りそうもないので、ツルッと食べられそうな「冷やしつけめん」を選択。


冷やしつけめんは、さほど多くないので安心したが、300円という価格で考えると、やっぱり異常。
今流行している、濃厚魚介豚骨タレと極太麺の組み合わせではなく、昔なつかしいゴマダレに中細麺だ。
具はモヤシと紅生姜と豚肉。実は麺の下にも肉が2枚隠れていた。


つけダレの中にはネギも沈んでいたが、写真のように繋がっているのはご愛敬。
かなり満腹になったので、残念ながら麺と肉を少し残してしまい、御会計。
ビール大びん2本、カレーがけ巨大ハンバーグ、餃子10個、冷やしつけ麺にお通し。
これだけ飲み食いして、なんと1900円! 絶対おかしいよ。
あまりの安さに、ドケチの私が2千円を出して「お釣りはいいです」と言ってしまうレベル。
私が3ケタのチップ(?)を払ったのは、ここ数年記憶がない。それだけ気に入った、ということだ。

翌日、いきなり再訪したら、店主に「おお、今日も来たのか!」と驚かれた。
その後も何回か通ったので、注文したメニューを、以下でいくつか紹介していく。
まずは200えんメニューから「コーンバター」を。


ベーコンなどはなく、コーンとバターと少量の粉チーズのみだが、コーンの缶詰をひとつ丸ごと使っている。これで200円とは!
こちらは、私にムリヤリ呼び出された、方南町在住の友人が頼んだ「ツナサラダ」。


彼は私と違い健康志向で、野菜を欠かさないようだが、こんなにツナとドレッシングが山盛りでは、健康もクソもない。
続いては、不健康志向な私が頼んだ「カレーライス」。一応「ご飯少な目で」と頼んでおいたのだが…。


レトルトカレー(?)に具材を加えるタイプで、この日の具は玉ねぎ、ジャガイモ、エビに、豚肉6枚。
豚肉は、つけ麺にも使われていたヤツで、妙に肉質がしっかりしていて、またもや残してしまった。申し訳ない!

これは、メニューに載っておらず、店内の壁に貼ってあった「天ぷら盛合わせ」。


エビ2、謎の白身魚2、長芋2、カボチャ、なす。これで300円。どうしてこの価格に!?
こちらも同じく壁紙メニューの「フライ盛合わせ」。


組み合わせは毎回違うようで、写真のはエビ2、じゃがいも(ポテトフライではない)2、マグロ2にメンチカツ1、
そして、なぜかミニおにぎりが付いてきた。弁当かよ!?


しつこいけど、なぜこれで300円なんだ!?
他にも、「ロースかつ」は2枚、「鳥から」は山盛り、ホッピーはジョッキの6~8割が焼酎と、
何を頼んでもビックリさせられること必至
どの料理も、ひとりでは持て余すだろうから、訪問時はぜひ大人数で。
どなたか、「みんなで行こう! 一心太助ツアー」、企画してくれないかね。



一心太助 
東京都杉並区方南2-12-27
地下鉄丸ノ内線方南町駅2番出入口から徒歩90秒
営業時間 17時くらいから23時くらいまで
定休日 日曜、たまに月曜も休む場合あり
※食べログに掲載されている電話番号は現在使われておりません
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2 コメント

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Unknown (日が沈む~(略))
2017-06-18 18:28:09
たにむらこうせつ様

どうもはじめまして。
拙ブログに目を通していただき、ありがとうございます。
『一心太助』は、とにかく安価で腹一杯になりますので、
よかったら一度足を運んでみてください。
返信する
こんにちは (たにむらこうせつ)
2017-06-18 16:14:36
料理の美味しい居酒屋は良いですね。
アルコールがダメなんですが
料理とソフトドリンクで満足出来ます。
居酒屋は料理が決め手ですね(^-^)
みんなのブログからきました。
返信する

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