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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

新世界で朝酒を 動物園前『酒の穴』

2023年08月19日 | 居酒屋・バー
前回少しだけ触れたが、私が関西に行ったときの拠点、つまり宿泊先はほぼ、西成区である。
地下鉄なら動物園前駅、JRなら新今宮駅から少し歩けば、ドヤ街と呼ばれる安ホテル密集地にたどり着く。
少しずつ値上げしているが、料金は今でも2000円台。施設のボロさや周囲環境(笑)などの難点もあるが、
私はどうせ、毎回飲み歩いてベロベロになり、部屋では寝るだけなので、あまり気にならない。

チェックアウトは、どのホテルもだいたい10時。まだ早い時間だが、帰京前にもう少し飲みたい…
そんなとき重宝するのが、ホテルからは徒歩圏内の新世界『酒の穴』
5年前の訪問時に撮った、お店の外観を再掲載。指が写り込んでいるダメ写真でスマン。


指で看板が隠れた、シャッターが閉まっている(定休日)店舗も、実は酒の穴であり、2軒連なっているのだ。
開いている右側が、「本店」あるいは「酒場」と呼ばれ、左側が「お好み焼き店」らしい。
昔は、お好み焼きは左側でしか扱ってなかったのかもしれないが、現在はどちらの店舗でも注文が可能。
右の本店は、最近は8時開店で、左のお店は10時開店。定休日はそれぞれ異なるので、
チェックアウト後の10時以降ならば、毎日どちらかは必ず営業している
ほぼカウンター席しかなく、どの時間帯も混んでいるが、2軒あるので入れるはず。

こちらの魅力は、早い時間からの営業だけでなく、酒も料理も品数豊富で、しかも安い
安ウマ酒場ならば、以前紹介した西成区今池の『難波屋』さんもそうだが、あちらは立ち飲み屋さん。
連日の飲み歩きなどで、疲労が蓄積した状態の滞在最終日は、ゆっくり座って飲みたいものである。
なので近年は、関西最終日の午前は、酒の穴さんに立ち寄るのが、私の恒例行事になっている。

安ウマ料理が多々ある中、私がオススメするのが、5年前にも紹介した「八宝菜」と「どて焼き」。


毎回、片方は必ず注文する、この二大逸品については、あとで改めて説明する。

ここからは、昨年夏に訪問したときの画像を紹介していく。まずは壁のメニューから。
昨秋からの原価高騰により、現在は下記より数十円値上げしたが、それでもまだまだ安い。
ドリンク類に揚げ物の具材、ホワイトボードは「すぐ出る小皿料理」など。


ドリンク類・ホワイトボードの続きと、お好み焼き・焼きそばなどの鉄板焼き類。


別の壁には、おでんと粉モノ以外の焼き物メニューも貼ってある。


お客さんがいて撮影できなかった方面の壁にもメニュー札があり、とにかく品数豊富なのは、わかっていただけたであろうか。
ちなみに、私が座った席の前には、寿司屋のような冷蔵ケースがあり、新鮮な魚介類などが並んでいた。


この日はまず、瓶ビールの大、お店表記では「大ビール」510円をキリンで注文。※アサヒも選べる
最初に注文したおつまみは、先述したどて焼き320円と、


おでんメニューから、「玉子」と「ちくわ」各90円に、個人的には未知の具材「うめ焼」130円を選択。


どて焼きは、牛スジ肉を串に刺して味噌ダレと絡めて焼くのが基本だろうが、
こちらで出すような、こんにゃくなどと一緒に煮込みネギを振りかける、「どて煮」タイプも私は好きである。
甘口の味噌ダレを、他のツマミに付けて食べてもウマいよ。
おでんのうめ焼とは、魚のすり身と玉子を合わせたものを、梅の花の型にハメて焼いたもの。


はんぺんほどでないが、フワフワとした歯触りで、なかなか美味しい。関東にも広まるといいな。
ビールが空いたので「ウーロンハイ」310円を追加。関西では珍しい、酎ハイ類が置いてあるのも嬉しい。
ウーロンハイは、以前より焼酎が濃い気がした。店員さん曰く「ウチのは“新世界で一番濃い”って言われます」だって。
帰京直前の泥酔はマズいので、2杯目からはチェイサーの「ウーロン茶」210円も同時に注文。


ちょうどその頃、日替わりメニューと思われる天ぷらが完成し、ケースの上に並べられていく。


5品限定らしく、注文が殺到したので、私もあわててオーダー。
商品名「てんぷら。」の価格は、なんと270円! 人生最安の天ぷら盛り合わせである。


ただし、海老と思われた赤い天タネはカニカマで(笑)、内訳はカニカマ4、玉ねぎ2、ししとう1であった。


前回語ったように、天ぷらで飲むのが好きな私は、270円で7つも食べられたのだから、当然文句はない。
結構飲み食いしたが、お会計は2000円チョイ。こんな安価で気分よく酔えて、大満足である。
この後、京都の『からふね屋』に向かったのだが、焼酎が効いたのか、阪急電鉄に乗った途端に爆睡(笑)。

それから1年後。今年もまた、甲子園に出場した母校野球部を応援するため大阪へ。
今年は西成区ではなく、中央区の北浜という場所に泊まっており、新大阪は5駅ほどで着くのだが、
チェックアウト後は、酒の穴さんで一杯やるため、わざわざ逆方面の地下鉄に乗り、動物園前へ。
東京都で例えるならば、四ツ谷のホテルから東京駅へ向かわず、反対方向の高円寺へ向かうようなものである。
今回もキリンビール大550円(今年の価格、以下同)からスタートし、
おつまみには、二大逸品のひとつ八宝菜240円と、「うなぎ」350円に、お好み焼きの「豚玉」500円をオーダー。
すぐに八宝菜が登場。さっきも掲載したが、中華屋さんの同名料理とは異なる、お店オリジナルの商品である。


炒飯に使うような、八角形の器で提供される八宝菜は、酒の穴の看板メニューであり、
儲けを度外視し、長年100円で販売していたそうだが、その後200円になり、昨年の訪問時が220円。
一般的な八宝菜のようなトロミはなく、具だくさんのスープという印象の料理である。
しかも、このスープの味付けは、塩分や旨味が控えめで、やさしく絶妙なのである。
この日の私のように、前夜の酒が残っている状態でスープをすすると、さらにウマく感じるから不思議。
そういえば、新世界には「シチューうどん」を出すお店もあるが、そのシチューもやさしい味わいであった。
具材はキャベツ、人参、じゃがいも、しいたけ、豚肉、かまぼこ、竹の子、玉ねぎと、ちょうど8種。
提供時、店員さんが「お好みでお使いください」とコショウを置いていったので、そのとおりにしてみた。


少し辛い方が、お酒がススムだろうけど、私は何も入れない、そのまま味わう八宝菜が好きである。
ちなみに、私が酒の穴さんに初訪問した、12年前にガラケーで撮った八宝菜(&豚平焼き)がこちら。


当時は、竹輪の輪切りやピーマンも入っていたが、安さとウマさは、現在も変わっていない。

八宝菜のスープとビールを交互に啜っていると、これまた激安価格のうなぎの蒲焼が登場。


レンジでチンされお皿が熱々なので、もう1枚お皿を敷いてある(笑)。小ぶりだけど、350円だしね。
しばらくすると、お好み焼きの豚玉が登場。こちらはレンチンではなく、鉄板でじっくり焼かれていた。


ここでお好み焼きを食べるのは初めてで、生地の具材は玉子とキャベツくらいだが、
大きな豚バラ肉の旨味がソースやマヨと合わさり、なかなかイケる。豚肉のアップを撮影したが…あまり意味ない?


ビールがなくなったので、これまた初めて頼む、「ワイン白」300円を追加注文。


グラスは脚(ステム)がないタイプで、手の温度が思いっきり伝わるが(笑)、私はワイン通ではないので気にしない。
ほろ酔いになったところでお会計。今回は2000円未満だった。安くて申しわけない!

最後にちょっと珍しい画像を。酒の穴さんはかつて、「週刊朝日」の表紙イラストに使用されたことがあるようで、
店内壁に、その表紙を複製したポスターが貼ってある。「うまくて、安い店。」のコピーがいいね!


発売されたのは、1999年3月26日号なので、今から24年前。
この頃の新世界は、現在のようなチェーン店は少なく、今以上に私好みのエリアだったに違いない。

私は今後も、関西には何度も遊びに行くだろうが、帰りはなるべく、酒の穴さんに立ち寄りたい。
「ティファニーで朝食を」ではなく、「新世界で朝酒を」だ。全然原型をとどめていないが。
なお、一昨日の母校野球部の敗戦については、執筆意欲が湧かないので(苦笑)、また後日改めて。



酒の穴
大阪府大阪市浪速区恵美須東2-4-21
地下鉄動物園前駅から徒歩約4分、JR新今宮駅からは徒歩約5分、恵美須町駅なども徒歩圏内
営業時間 右側の店舗が8時~21時、左側の店舗が10時~21時
定休日 右側が木曜、左側が火曜、あとは年末年始
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2 コメント

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Unknown (松ちゃん)
2023-08-19 23:58:36
正ちゃん、お疲れさまです(^^)/
西成のブログ今か今かと楽しみに待ってました(笑)
三高は惜しくも負けちゃったけど、また来年期待して、正ちゃんのブログ楽しみにしてます(*^^*)
返信する
Unknown (明正強)
2023-08-20 01:09:02
松ちゃんさん、
コメントありがとうございます。

今年の三高、実は強くないってのが、
あの試合でバレちゃいましたねえ。
甲子園抜きでも、関西にはまた行きたいですよ。
機会があったら、一緒に行きましょう!
返信する

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