数年前から、毎年のように関西旅行をしている私だが、目的のひとつが、串カツを食べることだった。
滞在中は、新世界の『てんぐ』や阪神梅田駅そばの『松葉』をはじめ、大阪の名店・迷店を巡ったものだ。
「なぜ関西まで?」と聞かれれば、つい7年くらい前までは、関東には串カツ店がほとんどなかったからで。
今でこそ、あらゆる駅・町に串カツのチェーン店が存在するが、店舗の増える勢いが早すぎるのが気になる。
串カツの職人とは、そんな短期間で育成できるものだろうか。
私の自宅近所の某店は、普通のアンちゃんが揚げているが、どう見ても彼が熟練の職人とは思えない。
「とにかく、具にコロモ付けて油にぶち込めばいいんだよ」程度の指導しか受けてないのでは?
私の勝手な思い込みも含まれているのだろうが、それらのチェーン店では、ほとんど満足した記憶がない。
味が著しく落ちるわけではないが、従業員たちのヤル気というか、串カツへの愛情が感じられないのだ。
【串カツ文化】を関東・東京に広めた、チェーン店の功績自体は認めるものの、
「あんなのバイトでも簡単に作れる」などと甘く考えているとしたら、串カツ愛好者として心外だ。
そんなわけで、東京ではほとんど串カツ店に入らず、立ち寄るのはわずか2軒だけだが、
そのうちの1軒が、今回紹介する東大和市駅近くの『串寅』さん。
あるお店のカウンター席で、こちらの女将さんと隣同士になったところ、
「東大和で串カツ屋をやってるので、よかったら来てください」と声をかけていただいたので、数日後にさっそく訪問。
私には社交辞令は通用しないのでね。
「今度飲みに行きましょう」と誘われたら、その場で日程を決めようとするので、覚悟してほしい。女性の場合は特に、ね。
女将さんは私のことを覚えていてくれて、「うわ、本当に来やがった」と思いつつも(推測)、ちゃんと歓迎してくれた。
ひとり客の私に対し、何度か声をかけてくれて、ありがたかったよ。
店内はカウンター席とテーブル席で、20人くらいは入りそう。私は運よくひとつだけ空いていたカウンター席に座れたが、
客席は常に8割以上は埋まっている人気ぶりで、毎回、何人かのお客さんが入れず、あきらめて帰っていく。
働いているのはご夫妻とバイトの女の子。店主である旦那さんは、和食の経験があるらしい。
まずはビールを頼み、何本か串カツを頼んだところ、女将さんが慣れた手つきで、具材にコロモをしっかり付けていく。
最後に、細かいパン粉を付けたら、フライヤーにドボンと投げ込むようなことはせず、ゆっくりと沈める。
この丁寧な作業ぶりからは、串カツへの愛情がじゅうぶん伝わってくるよ。
先出しのキャベツをかじりながら待っていると、数本の串カツが揚がってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/a4/909799eacc3bed53dd13dde718009a60.jpg)
左から「玉ねぎ」、「エリンギ」、「紅しょうが」。最初に野菜類が出てきたよ。
いっぺんに提供せず、お客さんの食べ具合を見ながら、順番に揚げているようだ。この心配りがうれしい。
立川にも、注文のすべてには応じず、客の食べるスピードに合わせて、数本ずつ提供する串焼き店があるのだが、
それに対し、どこかのバカが食べログに、「出てくるのが遅い、しっかりしろ」などと、的はずれな投稿をしていた。
何度でも言うが、食べろがーなんてバカばっかりなんだから、食べログ投稿欄は今すぐ廃止すべし!
ハナシは戻って。ついでに、今まで食べてきた分も、掲載していこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/40/82cc297c175a739f2908f0b6254fe5a8.jpg)
こちらは「チューリップ」、「山いも」、「玉ねぎ」。なつかしいチューリップ=骨付き鳥はウマかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7d/0b1cd4b31fc02e16402441e3ff7e1ae8.jpg)
これは、右が普通の「串カツ(牛)」なのだが、左は思い出せない。「豚シソチーズ」かな?
ちなみに、下が豚シソチーズの中身。下品な画になってしまい、申し訳ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/85/1ee32400df58e494cfcbb2c111eb2252.jpg)
これまた下品だが、こちらは串カツの具では珍しい「うなぎ」をかじったところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/37/08c2aad0215a5da3cc3c0d8ff991f7c3.jpg)
1本200円のお値打ち価格。あ、言い忘れたけど串カツはだいたい120~200円くらいで、お得な5本セットもあるよ。
こちらは鶏から揚げとタルタルソースの組み合わせが絶妙な「ちきん南蛮」450円。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/31/2a1a2ef6d65f07a813a1f75094073aeb.jpg)
濃い目の味つけで、ホッピーがどんどんススム危険なヤツ。
そして、こちらのお店で最もホッピーが止まらない、危険極まりない逸品が、店主特製「もつ煮込み」390円だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/8b/aa2e3b720f5422ae6a1601939048c332.jpg)
具はモツとネギだけで、白味噌仕立ての上品なタイプかと思いきや、ニンニクがガッツリ効いており、
私の大好きな味ではないか!
途中で七味と、別注の「ウズラ卵」串から、コロモを食べた1個を煮込みに入れてみたりして。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ef/4d49af535402d8773a01573c1b7e4b2d.jpg)
ある時は、まず最初に煮込みを頼んでおきながら、最後に再び「デザートに煮込みをもう一杯、今度は卵入りで」
と、メニューにない注文をしてみたところ、店主は「まだ喰うのか」と苦笑いしつつも、応じてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/05/ad90468c83dbcd6b507027d18d7cf800.jpg)
半熟の玉子を途中で崩し、オレはキミ(黄身)が好きなんだ! とばかりに汁まで食す、この幸せ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7c/fa194f658ca98cdab63eb9316c730793.jpg)
そういえば、お酒の値段も書いてなかったが、ホッピーセットと、生ビールが450円で、チューハイ類は390円~。
そして、私が大好きな金宮ボトルは1500円。チャージ料が無料なのもありがたい。なので、1本入れてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/9f/171c97678613fecbe9d4aafb5960cbfd.jpg)
「正田」のヘタクソな字がお恥ずかしい。このブログを見てくれた方、よかったら飲んでくれたまえ。
まあ、今ではビンの1/10くらいしか残ってないけどね(笑) 「酒は飲んでも飲まれるな」だ(←意味が違う)。
串カツも煮込みもおいしく、ご夫妻の仕事は丁寧で、接客も気さくで温かい。これでは人気になるのも当然。
今度行ったときには、新しい金宮ボトルを入れておこう。
串カツで思い出したが、我が母校・日大三高野球部が、現在秋季東京大会でベスト4まで進出中。
あとふたつ勝てば来春のセンバツ甲子園が確定する。カツ喰って応援しているぞ。カツんだ三高!
串寅
東京都東大和市向原6-1201
西武線東大和市駅から徒歩約1分半
営業時間 17時半~24時
定休日 水曜
滞在中は、新世界の『てんぐ』や阪神梅田駅そばの『松葉』をはじめ、大阪の名店・迷店を巡ったものだ。
「なぜ関西まで?」と聞かれれば、つい7年くらい前までは、関東には串カツ店がほとんどなかったからで。
今でこそ、あらゆる駅・町に串カツのチェーン店が存在するが、店舗の増える勢いが早すぎるのが気になる。
串カツの職人とは、そんな短期間で育成できるものだろうか。
私の自宅近所の某店は、普通のアンちゃんが揚げているが、どう見ても彼が熟練の職人とは思えない。
「とにかく、具にコロモ付けて油にぶち込めばいいんだよ」程度の指導しか受けてないのでは?
私の勝手な思い込みも含まれているのだろうが、それらのチェーン店では、ほとんど満足した記憶がない。
味が著しく落ちるわけではないが、従業員たちのヤル気というか、串カツへの愛情が感じられないのだ。
【串カツ文化】を関東・東京に広めた、チェーン店の功績自体は認めるものの、
「あんなのバイトでも簡単に作れる」などと甘く考えているとしたら、串カツ愛好者として心外だ。
そんなわけで、東京ではほとんど串カツ店に入らず、立ち寄るのはわずか2軒だけだが、
そのうちの1軒が、今回紹介する東大和市駅近くの『串寅』さん。
あるお店のカウンター席で、こちらの女将さんと隣同士になったところ、
「東大和で串カツ屋をやってるので、よかったら来てください」と声をかけていただいたので、数日後にさっそく訪問。
私には社交辞令は通用しないのでね。
「今度飲みに行きましょう」と誘われたら、その場で日程を決めようとするので、覚悟してほしい。女性の場合は特に、ね。
女将さんは私のことを覚えていてくれて、「うわ、本当に来やがった」と思いつつも(推測)、ちゃんと歓迎してくれた。
ひとり客の私に対し、何度か声をかけてくれて、ありがたかったよ。
店内はカウンター席とテーブル席で、20人くらいは入りそう。私は運よくひとつだけ空いていたカウンター席に座れたが、
客席は常に8割以上は埋まっている人気ぶりで、毎回、何人かのお客さんが入れず、あきらめて帰っていく。
働いているのはご夫妻とバイトの女の子。店主である旦那さんは、和食の経験があるらしい。
まずはビールを頼み、何本か串カツを頼んだところ、女将さんが慣れた手つきで、具材にコロモをしっかり付けていく。
最後に、細かいパン粉を付けたら、フライヤーにドボンと投げ込むようなことはせず、ゆっくりと沈める。
この丁寧な作業ぶりからは、串カツへの愛情がじゅうぶん伝わってくるよ。
先出しのキャベツをかじりながら待っていると、数本の串カツが揚がってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/a4/909799eacc3bed53dd13dde718009a60.jpg)
左から「玉ねぎ」、「エリンギ」、「紅しょうが」。最初に野菜類が出てきたよ。
いっぺんに提供せず、お客さんの食べ具合を見ながら、順番に揚げているようだ。この心配りがうれしい。
立川にも、注文のすべてには応じず、客の食べるスピードに合わせて、数本ずつ提供する串焼き店があるのだが、
それに対し、どこかのバカが食べログに、「出てくるのが遅い、しっかりしろ」などと、的はずれな投稿をしていた。
何度でも言うが、食べろがーなんてバカばっかりなんだから、食べログ投稿欄は今すぐ廃止すべし!
ハナシは戻って。ついでに、今まで食べてきた分も、掲載していこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/40/82cc297c175a739f2908f0b6254fe5a8.jpg)
こちらは「チューリップ」、「山いも」、「玉ねぎ」。なつかしいチューリップ=骨付き鳥はウマかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7d/0b1cd4b31fc02e16402441e3ff7e1ae8.jpg)
これは、右が普通の「串カツ(牛)」なのだが、左は思い出せない。「豚シソチーズ」かな?
ちなみに、下が豚シソチーズの中身。下品な画になってしまい、申し訳ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/85/1ee32400df58e494cfcbb2c111eb2252.jpg)
これまた下品だが、こちらは串カツの具では珍しい「うなぎ」をかじったところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/37/08c2aad0215a5da3cc3c0d8ff991f7c3.jpg)
1本200円のお値打ち価格。あ、言い忘れたけど串カツはだいたい120~200円くらいで、お得な5本セットもあるよ。
こちらは鶏から揚げとタルタルソースの組み合わせが絶妙な「ちきん南蛮」450円。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/31/2a1a2ef6d65f07a813a1f75094073aeb.jpg)
濃い目の味つけで、ホッピーがどんどんススム危険なヤツ。
そして、こちらのお店で最もホッピーが止まらない、危険極まりない逸品が、店主特製「もつ煮込み」390円だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/8b/aa2e3b720f5422ae6a1601939048c332.jpg)
具はモツとネギだけで、白味噌仕立ての上品なタイプかと思いきや、ニンニクがガッツリ効いており、
私の大好きな味ではないか!
途中で七味と、別注の「ウズラ卵」串から、コロモを食べた1個を煮込みに入れてみたりして。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ef/4d49af535402d8773a01573c1b7e4b2d.jpg)
ある時は、まず最初に煮込みを頼んでおきながら、最後に再び「デザートに煮込みをもう一杯、今度は卵入りで」
と、メニューにない注文をしてみたところ、店主は「まだ喰うのか」と苦笑いしつつも、応じてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/05/ad90468c83dbcd6b507027d18d7cf800.jpg)
半熟の玉子を途中で崩し、オレはキミ(黄身)が好きなんだ! とばかりに汁まで食す、この幸せ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7c/fa194f658ca98cdab63eb9316c730793.jpg)
そういえば、お酒の値段も書いてなかったが、ホッピーセットと、生ビールが450円で、チューハイ類は390円~。
そして、私が大好きな金宮ボトルは1500円。チャージ料が無料なのもありがたい。なので、1本入れてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/9f/171c97678613fecbe9d4aafb5960cbfd.jpg)
「正田」のヘタクソな字がお恥ずかしい。このブログを見てくれた方、よかったら飲んでくれたまえ。
まあ、今ではビンの1/10くらいしか残ってないけどね(笑) 「酒は飲んでも飲まれるな」だ(←意味が違う)。
串カツも煮込みもおいしく、ご夫妻の仕事は丁寧で、接客も気さくで温かい。これでは人気になるのも当然。
今度行ったときには、新しい金宮ボトルを入れておこう。
串カツで思い出したが、我が母校・日大三高野球部が、現在秋季東京大会でベスト4まで進出中。
あとふたつ勝てば来春のセンバツ甲子園が確定する。カツ喰って応援しているぞ。カツんだ三高!
串寅
東京都東大和市向原6-1201
西武線東大和市駅から徒歩約1分半
営業時間 17時半~24時
定休日 水曜