楽しく学ぶ翔雲書道教室

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イボとヘビの抜け殻

2013-06-14 11:34:03 | エッセイ・記憶の彼方に…
多分、現代っ子の手は綺麗だと思うが、
少年時代手にイボが出来た。
友達もイボのある子が多かった。


イボは出来るとなかなか取れない。
出来ると何となく気になり、ついつい触ったり、
ひどい時には剃刀で削ったりする。
田舎に住んでいたので、薬はない。


父や母から、ナスのヘタを擦ると治るとか聞いて試みるが、
勿論、すぐイボが取れる訳でもなく、一時的な気休めである。

そんなイボが気になっていたころ、
半ズボン、ランニングシャツ、ゴム短靴で、
ひざは怪我で、かゆいカサビタ、赤チンの雄姿で
野原を闊歩していた。

そのときである!
「おっ! ヘビの抜け殻発見!」

誰かが叫んだ「ヘビの抜け殻、イボに効くゾ!」
透き通ったヘビの抜け殻を、喜んで発見した友達と分け合った。


家に持って帰り、母に見せると「気持ち悪い。捨てなさい!」と叱られた。
しかし、イボは治したい。
小さなマッチ箱に宝物のように隠し持ち、
時々母に見つからないように密かにイボに擦る日々が続いた。
1週間が過ぎ、2週間が過ぎ、3週間が過ぎ、イボは治らない。


しかし、知らないうちに治っていた。
ヘビの抜け殻が、イボの治療に効果があったのかもしれない。
が、科学的根拠は無い。


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