生まれて初めてラーメンと言う食べ物を食べたのは、
多分、昭和30年の正月だったと思う。
汽車で近くの街へ行き、「ゴジラ」の映画を見た後、
帰りの汽車を待つまでの時間、
駅前の食堂で、食べたのが初めてのラーメン。
ほのかな湯気を通して見える麺は、綺麗な黄金の輝き。
そこにキラキラしたチャーシュー、美しい渦を描いたナルト、
更にシナチクと、鮮やかな色のホウレン草、
存在感のある麩が乗っかっていた。
あまり食糧事情の好くない当時、
麺と言えば、父や母が捏ねた手作りうどんかソバだった。
駅前の食堂と言うモダンな場所に入ったのも初めて。
見たこともなかったラーメンを食べたのも初めて。
しかも、そのうまさと言ったら動天驚地。
舌は驚き、頭脳に味がしっかりと記憶された斬新な食べ物だった。
「美味い!」と言う貧疎な言葉では、
いい表せないとでも言っておこう。
それが、ラーメンを一目惚れ、
一生愛する羽目になった出会いであった。
このラーメンは、イメージ写真で、当時のものではありません。
多分、昭和30年の正月だったと思う。
汽車で近くの街へ行き、「ゴジラ」の映画を見た後、
帰りの汽車を待つまでの時間、
駅前の食堂で、食べたのが初めてのラーメン。
ほのかな湯気を通して見える麺は、綺麗な黄金の輝き。
そこにキラキラしたチャーシュー、美しい渦を描いたナルト、
更にシナチクと、鮮やかな色のホウレン草、
存在感のある麩が乗っかっていた。
あまり食糧事情の好くない当時、
麺と言えば、父や母が捏ねた手作りうどんかソバだった。
駅前の食堂と言うモダンな場所に入ったのも初めて。
見たこともなかったラーメンを食べたのも初めて。
しかも、そのうまさと言ったら動天驚地。
舌は驚き、頭脳に味がしっかりと記憶された斬新な食べ物だった。
「美味い!」と言う貧疎な言葉では、
いい表せないとでも言っておこう。
それが、ラーメンを一目惚れ、
一生愛する羽目になった出会いであった。
このラーメンは、イメージ写真で、当時のものではありません。