素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

BS歴史館「関東大震災90年~“防災”に賭けた二人の男~」

2013年09月05日 | 日記
 今年は防災週間に合わせたかのように福島第一原発汚染水問題、2つの台風と秋雨前線による日本各地での水被害、関東での2日連続の竜巻被害と立て続けに起こっている。いやが上にも防災について考えさせられる毎日である。 

 1923年9月1日に発生した関東大震災から90年を迎え、100年に1度というわけではないが7年先のオリンピック招致に英知とお金を使うよりもっとするべきことがあるだろうと今日のBS歴史館「関東大震災90年~“防災”に賭けた二人の男~」を見ながら思った。

 史上最悪の都市災害だった関東大震災に立ち向かった二人の科学者、今村明恒と寺田寅彦が主役であった。関東大震災を予測した今村は、震災後、地震予知をどう防災につなげるかに腐心し、一方寺田は地震の原因を地球物理学的に究明するかたわら、防災意識の喚起に努めた。

 知らなかった話も多くあり興味深く見ることができた。

 寺田寅彦の残した言葉がいくつか紹介されたが、その中に日本人の健忘症について嘆いているものがあった。関東大震災の健忘症予防には吉村昭さんの書かれた「関東大震災」(文春文庫)が妙薬であると思う。


 私の本棚の最古の本が昭和13年に発行された寺田寅彦著「天災と國防」(岩波新書・4)である。定価は50銭とある。この本を購入した経過は記憶にない。ただ裏表紙に多度津駅のハンコを押しているので、おそらく大学2年生の頃に友人たちと四国旅行をしている時、町の古本屋さんで見つけて買ったのではないかと推察する。
  当時何か心に来るものがあって購入したと思うが、なにぶ 旧仮名遣いで読みにくいのでパラパラとしか読めていない。しかし、今日の話で古文書をひもとくようにしっかり読み込んでみようかと思い直した。

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする