素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ボーカロイド

2013年09月26日 | 日記
 朝のNHKニュース『おはよう日本』で若者に広がる「ボーカロイド」の特集をしていた。(←クリック)VOCALOIDという名称は、本来は「vocal(ボーカル)」に、「~のようなもの」「~状の」という意味の接尾辞の「-oid 」を組み合わせて作られた造語であるが、ニュースでは「-oid」をギリシャ語で男を意味する「andr」と組み合わせた「android(アンドロイド)」との組み合わせで「ボーカル・アンドロイド=VOCALOID(ボーカロイド)」という説明がなされていた。

 最近、冨田勲さんの♪「イーハトーヴ交響曲」➂注文の多い料理店♪で初音ミクを使って話題になった。私もテレビのドキュメンタリーで制作現場の奮闘と当日の舞台を見たがウ~ンとうなってしまった。冨田さんはCDの解説の中でこう書いている。

 「注文の多い料理店」ではどうしても異色のエンターテイメントが必要で、クリプトンの社長の伊藤氏に、大友直人氏の指揮に合わせて初音ミクに歌うようお願いしました。ご協力をいただけるということで喜んだのもつかの間、これが思った以上に大変な仕掛けになったのです。それでも今後の現代アートのさきがけにもなるということで、今回の趣旨に賛同して集まって来てくれた優秀な技術陣が、幾晩も徹夜の試行錯誤をしながら頑張ってくれました。たいへんだったのはリタルダンドとそのあとのア・テンポで、この極端なテンポの変化に、オーケストラとミクはぴったりと合わせなくてはなりません。はたしてそのようなことができるのか、心配しておりましたが、このCDにあるように見事に会いました。CDのための修正はまったくしていません。ミクの歌は2人のイギリスかぶれのハンターに、もはやここからは出られないことをアラビア風ジンタのリズムにのった歌で暗示します。
  
  あたしは初音ミク かりそめのボディ
  妖しくみえるのは かりそめのボディ
  あたしのおうちは ミクロより小さく
  ミクロミクロミクミクのミクのおうち
  パソコンの中からは 出られないミク
  出られない 出られない 出られない

  
 このあと、ミクは「風の又三郎」や「銀河鉄道の夜」のカンパネルラの歌を歌いますが、私の感じている風の又三郎やカンパネルラ像は、物語では男の子の設定ですが、他方非常にボーイッシュな女の子とも感じとれ、この異次元的なキャラクターは初音ミク以外にはないと考えました。(後略)

 いつも時代の最先端をキャチし続けてきた冨田さん、80歳の大台に乗ってもアンテナはさすがに鋭いと思った。特集で想像以上に若者にボーカロイドが広まり浸透していることを知った。テクノポップが出て来た時の感じと似てないこともない。行く末はどうなんだろうかと興味を持った。53年の歴史を持つみんなの歌にも初めてボカロ曲が登場したといっていたし、カラオケで歌われた曲のベストテンには半分ほどボカロ曲が入っているみたいだ。さて、紅白は?
コメント
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