素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

『亀蔵』その後

2013年09月20日 | 日記
 朝、夜と日中の温度差の違いに風邪気味の人が多い。今年はジェットコースタータイプの変動の激しい気候である。10日ぶりにジムに顔を出す。ジムの前の灌漑用のため池である久保池は泥水となっていた。谷あいの土砂を含んだ水が流れ込んだためであろうが4年ばかり通っているが初めて見る光景だった。

 ジムではランニングマシーンはまだ使える状態ではないが、他のメニューについては順調にこなせるようになった。偶然だが2年前の交野マラソンの時に打ち上げの生ビールをかけて(自己申告タイムとの差が最大の者がおごる)走った4人が顔をそろえた。それぞれとは会っているがみんな一緒というのはまずなかった。現在、Nさんは脊柱管狭窄が出て腰の具合がかんばしくない。バドミントンをやっているHさんは足底筋の炎症で1年間ほど悩まされている。まとめ役のSさんは足裏のかかと部分に痛みがある。ある会合で「80歳までは走る!」と宣言した手前やめるわけにはいかないとプール歩行を取り入れ治療している。3人に比べ元気であった私が古傷の膝を再発させたので「これで4人とも討死しましたな」と大笑いになった。こうなれば誰が一番先に復帰するかが勝負となる。なんとも哀しい勝負である。

 4人ともゆっくりペースのトレーニングとなるのでよもやま話しにも花が咲く。豪雨被害のことからホタルの生息地が痛手をこうむったということになり、さらにカブトムシ、クワガタ、ザリガニなど虫談義になった。そのついでに拾った亀の『亀蔵』のことを持ち出した。子どもが小さい時に飼ったミドリガメの経験で大きく成長したら困る、という話をしたらHさんが「大丈夫ですよ」と断言した。曰く「亀は育てる容器に合わせて大きくなるから、でどんな水槽?」「普通の縦、横がだいたい30㎝、16㎝で高さが20㎝のもの」と答えると「それなら子亀のサイズのままだから」と自信満々。「水槽のサイズに合わせて亀は成長の大きさを決める」という法則には3人が異議あり。そんな馬鹿なことはあり得ないと言われてもHさんは頑としてゆずらず。Hさんは冗談を言うような人でもなく。根拠のないいい加減な話もしない生真面目な方なので結局、私が観察することになった。

 もっと言えば、水槽の中に亀石が置いてあり、本来は甲羅干しのためのものだが亀蔵は一日の大半をその中にもぐってじっとしている。亀石の大きさは9㎝×9㎝で三方にある出入口は幅7㎝、高さ3㎝ぐらいである。このサイズに収まる大きさで成長を止めないと亀蔵にとって安息の場所がなくなることになる。
 亀蔵はいたってのんびりとしている。えさを欲しくなると亀石の中から出てきて物欲しげに待っている。
  えさをあげても人が近くにいる間は首を伸ばして確認しているだけで決して食べようとしない。1~2分場を外すサッサと食べて戻った時は亀石の中である。これを以前から亀技と呼んでいるが、いつしかつっかえて入れないようになると面白いのにとHさんの説が崩れることを期待する。

 親分肌のSさんは、もし本当なら「マーフィーの法則」に入れてもいいと言い出す。そこから20年ぐらい前にブームになったマーフィーの法則についての談義となった。Nさんが詳しかったので驚いた。面白かったのは

 
起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。

いちど認めた例外は、次からは当然の権利となる。

何事であれ失敗する可能性のあるものは、いずれ失敗する。

機械が動かないことを誰かに証明して見せようとすると、動きはじめる。

洗車しはじめると雨が降る。雨が降って欲しくて洗車する場合を除いて。

母親は「こんな日もあるさ」と教えてくれたが、こんなにたくさんあるとは聞いていない。


 おかげで退屈しないでトレーニングをこなすことができた。
コメント
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