素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

関西医科大学附属枚方病院へお見舞いに

2014年09月12日 | 日記
 関西医科大学附属枚方病院に知人が検査入院した。市民検診でひっかかり、かかりつけ医からの紹介で大阪病院で精密検査を受け異常なしとなったが、今度は違う数値の異常が認められ大阪病院の紹介状を持ち関西医大付属ひらかた病院で検査入院となったという。自覚症状もなく寝耳に水と言った感じでいたら4泊5日の入院と告げられ「たかが検査入院に」とビックリしたという。家族にも「いったい何をそんなに検査するの?」と不思議がられる始末。

 検査は尿と血圧と採血を毎日するだけであった。ただ、食事管理をしたうえでないと結果の数値を比較することができないため入院となったらしい。

 8時、12時、18時の食事以外の間食は厳禁。食事の量も普通の生活の半分程度と食べる楽しみを奪われ、時間だけはたっぷりとある。院内をウロウロしてもしれている。そこでお呼びがかかった。とにかく普通のおしゃべりがしたいとのこと。

 病院の前の道路が枚方発のツアーの発着場になっているので見上げるような建物はおなじみだが中に入ったことはない。無縁であることは幸せなことである。中に入ってビックリ、広さに戸惑ってしまう。病室は12Fなのでエレベーターで上がってくれといわれても、その場所がわからない。ちょうど案内ボランティアの名札を付けた人が通りかかったので尋ねると親切に案内してくれた。ついでに施設についても教えてくれた。美容院やコンビニもあり、2階にはドトールコーヒー、13階にはレストランもあるとのこと。私の持っている病院のイメージとは全く異なる。

 知人が自慢していただけあって12Fからの景色は抜群であった。見舞いに来たのか景色を楽しみに来たのかわからない感じで廊下を一緒にウロウロ歩き四方を眺める。6階には屋上庭園もあり案内してくれた。院内であれば自由に歩けるみたいなので6000歩を目標に毎日ウロウロしているとのこと。ウォーキング仲間もできたと笑っていた。とにかく時間をつぶすのが大変だとなげいていた。

 私も小2で急性腎炎、中2で大腿骨剥離骨折をしてそれぞれ1ヶ月余りの入院生活をしているので退屈さはわかっているが、ウロウロできるだけましだとなぐさめる。腎炎は塩分カットの食事と動くこと厳禁の生活であったし、大腿骨剥離骨折は太ももから腰回りを石膏ギブスで固められたので寝るか立つかしかなく座ることができなかったので不便極まりなかった。歩く時はけつまづいたら腰が曲がらないため棒状に倒れるので決死の覚悟であった。

 それに比べれば天国だなと思いつつ口には出せず、愚痴話を聞かせてもらった。傾聴ボランティアというのがあったが、病院にも必要やなと思った次第。当たり前の生活ができることの有り難さを痛感したと入院生活が初めての知人は別れ際にしみじみ言った。

 検査の結果が良好で、ここが無縁の場所になることを祈るだけである。

 

 
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