寒露を過ぎると暦の上では「晩秋」。季節の変わり目を迎えると『日本の歳時記』のページを目的もなしによくめくる。思わぬ発見がある。秋の植物のところで『竹の春』という言葉に目が留まった。秋なのに春?という単純なことだが。解説にはこうある。
若竹は夏の間にぐんぐん成長し、やがて親竹を越えるほどになる。仲秋の頃には、新旧の竹がともに青々と葉を茂らせることから、この時期を「竹の春」と呼ぶ。
ジムの裏の奥に竹林があったので確かめたくなった。裏手の土手は秋の代表のススキが風に揺られていた。
その右手から竹林への小道がある。開発した時に遊歩道風に業者がつくったのだが、あまり歩く人もいないのか2mおきに蜘蛛の巣のゲートがある。蜘蛛の巣の造形美にはかねてから敬意を持っているので「ごめんね」と言いながらそれでも傲慢な人間の業、破壊しながら前に進んだ。
数分で目的の竹林に到着。「なるほどこれか」と納得。
ジムへのお土産はヌスビトハギ。「どこを歩いてきたのですか?」と言われて見るとズボンにいっぱいついていた。いつもながらたくましいやつである。
天上に風あるごとし竹の春 佐藤和夫
若竹は夏の間にぐんぐん成長し、やがて親竹を越えるほどになる。仲秋の頃には、新旧の竹がともに青々と葉を茂らせることから、この時期を「竹の春」と呼ぶ。
ジムの裏の奥に竹林があったので確かめたくなった。裏手の土手は秋の代表のススキが風に揺られていた。
その右手から竹林への小道がある。開発した時に遊歩道風に業者がつくったのだが、あまり歩く人もいないのか2mおきに蜘蛛の巣のゲートがある。蜘蛛の巣の造形美にはかねてから敬意を持っているので「ごめんね」と言いながらそれでも傲慢な人間の業、破壊しながら前に進んだ。
数分で目的の竹林に到着。「なるほどこれか」と納得。
ジムへのお土産はヌスビトハギ。「どこを歩いてきたのですか?」と言われて見るとズボンにいっぱいついていた。いつもながらたくましいやつである。
天上に風あるごとし竹の春 佐藤和夫