秋色吐息

　枕草子じゃないけれど、秋は夕暮れだ。寝床に帰る鳥がいなくても、雁がつらなっているのが小さく見えなくても、夕日がさして色づき始めた木々を照らすのさえあればいい。部屋からの眺めが楽しめる季節である。
♪夕暮れて　夕暮れて　秋色吐息　しんぶん見るたび　つぶやき多くなる♪
　「ハア～　リニアっているんかいな？」新幹線と飛行機があれば充分じゃないか。狭い日本そんなに急いでどこへ行く？景色の見えない移動って味気ないよな。富士山を見る楽しみがなくなるなんて。東海道や中山道など街道をテクテク歩いていた時代は1日に人間が歩くことができる距離ごとに宿場町ができ、それぞれに繁昌していたんだよな。鉄道が敷かれ、車が発達してくるに従って宿場町の数は減っていった。そして飛行機と新幹線と高速道路網が整備された時点で、途中がなくなり点と点のつながりとなってしまった。地方の衰退の根本はここにあるのでは？リニアの国家プロジェクトは地方創生とは真逆の発想。石破さんはどう考える？

　「ハア～　カジノ？まだすいとるか！」競馬（農林水産省）、競艇（国土交通省）、競輪（経済産業省）、オートレース（経済産業省）の公営競技とスポーツ振興くじ（（文部科学省）、宝くじ（総務省）の公営くじの公営ギャンブル6種類に、法をくぐり抜けての実質ギャンブルパチンコ店があれば十分ではないか。その不足分は闇の中で野球、麻雀、ゴルフ、将棋、碁などあらゆる勝負ごとに自主的ギャンブルで埋めている現実がある。

　すべては一攫千金を夢見させての金集め。国がもうカジノまで公認しなくてもいいのではないか。

♪金色　銀色　秋色吐息　　もうけたと浮かれる　時は短かすぎて♪