素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

歯を抜く

2014年10月28日 | 日記
 かかりつけの歯科医から、治療の度に「いつかは抜かなければいけない歯ですね」と言われきた因縁付きの歯が左奥にある。歪んでいるためにカスがたまりやすくむし歯になり歯茎も炎症を起こしやすいと毎度聞かされる。

 歯の違和感で久しぶりにM歯科医院に行ったのは5月のこと その時はブログに書いた通りむし歯になりかけの歯だけの簡単な治療で済んだが、1週間ほどして舌で左奥歯にあてると歯がぐらぐらすることに気づき、急いで診てもらった。するとレントゲンを見て「抜くしかありません」と宣告された。「抜く抜かないは自分で決めて下さい。治療をしてくれと言ったら抜きます。抜く決心がつかなかったらこれ以上治療はしません。」要は2本の歯根のうち1本がくさって折れていて、今は1本で支えている状態なので歯としては役に立たないということである。

 5年ぐらい前から言われ続けてきた歯で、当時からのレントゲン写真を見比べながらいかに悪くなっているかを説明してくれた。納得はしたが決心はできなかった。だましだまし過ごしてきたが、今月の11日の夜、突然痛み出した。昼間はいいのだが就寝タイムになると痛むのである。13日が祝日なので2晩痛みに耐えなければいけなかったのは厳しかった。

 後でわかったのだが左側の痛みの原因は5月に治療した歯と新たにむし歯になりかかっている歯と因縁の奥歯の3カ所で、同時多発テロのように、そろって痛み出していた。とりあえず軽いものから順に治療したが、奥歯を抜くのはマラソンの後に考えるということになった。とりあえずマラソンまでに2カ所は治療したので痛みはうそのようになくなった。この調子だったら奥歯も抜かなくていいかなと思ったが、マラソンを走った夜、痛み出した。奥歯は心身がつかれた時に痛み出すということがはっきりわかった。ならば抜くしかないと今日、決心した。

 「ようやく決心がつきましたか」と大工仕事に近い力技で抜いてくれた。抜かれた歯を見ながら「残す価値のひとつもない歯です。見て下さい。」とダメ押しをされた。

 ジムで一緒にレッスンを受けている人がスタッフにいるので何度も「今日は安静ですよ」「運動してはいけませんよ」「風呂に入ったらダメですよ」「酒もだめですよ」と注意してくれた。よほどじっとできない人間だと見られていたのかと思った次第。

 これを機会に、もう少し歯のことにも注意を払わねばだめだとも思った。入れ歯がしっくりこなくて日々憂鬱な父親と85歳にして自分の歯を24本保持し8020運動で毎年表彰されている母親のどちらの道を歩むかの分岐点に来ていることを自覚せねば。
コメント
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