素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

SPI試験問題で一日が暮れる

2021年09月14日 | 日記
 長女から電話があった。社内の昇進試験を受けることになり、その対策でSPI試験問題集を解いているが数学関連の問題が出来ないので、今日休みだから行くので一緒に考えて欲しいとのこと。以前、次女が寝屋川市の保育士採用試験の時にも同様の問題集で対策していたので質問されたことがあった。めんどうなだけで何のための問題なのだろうという印象を持った。

 算数、数学でいえば、通過算、仕事算、流水算、鶴亀算などと呼ばれているものをひとひねりした問題である。娘は、何度も解いて頭の奥底に沈んでしまっている知識を呼び覚まさないといけない。20年以上も使わずに生活してきて仕事でも何も支障がなかったのに今さらなんで?という気持ちを抑えることに苦労する。と愚痴る。

 『AとBが同時に会社を出てビルに向かった。AはBより速く、共に一定の速さである。
Aが出発して540歩の所で忘れ物に気づき引き返した。引き返して20秒後にBとすれ違った。
   Aは会社で2分間用事をしてから2倍の速さでビルに向かった。再び会社を出たAがBに追いつくのは何分何秒後か。
  ただし、Aが追いつくまではBはビルに着かないとする。』

 こういう問題である。愚痴る娘の気持ちはわかる。言語系、非言語系の脈絡のない問題が出題されているので頭を切り替え、時間配分を考えて解いていく必要がある。頭の瞬発力が鈍っていることを痛感すると言っていた。

 先日、テレビで就職試験の第一段階でこの手の問題で選別されることに疑問を持つ学生が特集されていた。リモート受験での本人確認の甘さをついて替え玉受験をしてもらったというのである。本人としては、自分の専門性や仕事への意欲をきっちり見て欲しいという思いが強い。この替え玉受験がかなり広まっているという。コロナ対策のリモート受験の思わぬ死角だった。感心したことではないが娘とSPI問題を解いているとその気持ちも理解できる。

『今年の3月29日は土曜日です。7月14日は何曜日でしょうか』では娘はカレンダーを作り始めた。試験中にそんなことで時間を使っていたらたとえ正解がわかっても時間のロスが多過ぎるとアドバイスした。

 要は、7で割った時の余りと曜日をリンクさせることを知っていれば1分以内で解決するのである。うるう年でない年の正月と大晦日は同じ曜日になる。というのは良く知られていると話すと娘はキョトンとしていた。
 1月1日は、余り1。12月31日は1月365日と考えると365÷7も52余り1となり、どちらも余り1なので同じ曜日である。
 余り1が木曜なら余り2は金曜、余り3は土曜、4は日曜、5は月曜、6は火曜、余り0が水曜となり繰り返す。

 こんな調子で娘と付き合っていたら時間はあっと言う間に過ぎ去り、外は暗くなっていた。今日は脳残業デーだった。

 
コメント
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