素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

デジブック 『『忘れない福島』展』

2014年03月16日 | 日記
定年退職後、縄文土器の複製に取り組んでいる酒井則行さんの展示会案内のハガキが届いていた。今年の作品は福島で出土された縄文土器や土偶の複製である。題して『忘れない福島』展』今日が最終日である。
 

 西三荘の駅の近くにある元町ギャラリーまでは自転車で行くことにした。行きは寝屋川市、守口市、門真市の密集した住宅地を勘をたよりに迷路を抜けるように西三荘を目ざした。小さな川や袋小路もあり少しだけ本能が刺激される。今、盛り上がっている三月場所後に開催される大相撲門真場所の会場を通ったりして1時間弱で元町ギャラリーに着いた。
   門を入ると、以前の展覧会で飾られていた土器や土偶が庭で植木鉢やオブジェとなって迎えてくれた。部屋に入って酒井さんから福島のことや作品づくりの苦労などを聞かせてもらいながら力作を見させてもらった。

 特に、大きな平鉢を野焼きでつくるのはむずかしいみたいで、3度目の正直と乾燥中のものと失敗した2つを含め3つの鉢を見比べながらの解説には力が入っていた。

デジブック 『『忘れない福島』展』
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「ごちそうさん」め以子のセリフ・昨日今日とワンツーヒット!

2014年03月15日 | 日記
 今日の闇市取り締まりのシーンで、米俵を回収していこうとする警官を突き飛ばして怒りをぶちまけた め以子のセリフにはパンチ力があった。このパンチを引き出したのが昨日の復員して来た泰介にしみじみと語っため以子の言葉だった。すごく含蓄のあるものだった。

 夜、木箱で作った畑に野菜の苗を植えているめ以子に泰介が「僕が行ったあと、あっこでどうしてたん?」と問いかけることから始まる。
 め以子は しみじみと語り始める。 「どうしてたて   畑やっとたよ」              
                      (略)
            「一人で 畑して」   「一人で御飯食べてた」
            「畑てなあ   世の中 なんよ」
            「普通に 手入れしているつもりでも 何で?という事 起こるんよ」

            「お母ちゃんの 世話なんか   大きいとこでは 関係ないんや    無力やな~って」

            「せやけど ほな どないしたら  よかったんやろうって」
            「どないしたら こんなふうに  ならんかったやろか そんな事ばかり 考えてた」

 
泰介がめ以子の傍に来て「答は出たん?     どうしたら よかったかて」 と優しく問うと め以子はゆっくり考えながら語る。

             「笑われても   怖ぁても  恥ずかしゅうても  言わなあかんことは 言わなあかん」
             「おかしい思うたら   言わなあかん」

             「これは 無力な大人の責任や」

             「偉い人は それを 言わせなあかん。  山のように言わせて 聞く耳を 持たなあかん」

             「多分  どっちも 無責任やったんや」


 自然や社会、組織を前にして個人の無力を感じることはよくあったし、これからも生きている限りはあるだろう。何度も書いたがそういう時に支えてきてくれたのが山本周五郎が赤ひげこと新出去定に言わせた「徒労に賭ける」である。こういうくだりである。 《・・・人間のすることにはいろいろな面がある。暇に見えて効果のある仕事もあり、徒労のようにみえながら、それを持続し積み重ねることによって効果のあらわれる仕事もある。おれの考えること、して来たことは徒労かもしれないが、おれは自分の一生を徒労にうちこんでもいいと信じている。・・・》 これと同様にめ以子のセリフは心に残るだろう。

 新たに 「無力な大人の責任」という言葉が引き出しに加わったのである。


 ドラマ「ごちそうさん」もゴールに向かってまっしぐらである。いたるところで次週のあらすじや最終週の情報が流されている。それらをシャットアウトして、話の展開を純粋に楽しみたいと願っている。今の世の中情報を遮断することはなかなか容易ではない。
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『伏見・酒蔵の町並み』散策

2014年03月14日 | 日記
 JA北河内のプレゼント企画で京都伏見にある「鳥せい」本店の酒蔵弁当の食事券が当たっていた。有効期限が6月末まであったので桜の頃にでも出かけるつもりでいたが、ツアーのキャンセルで予定がなくなったので急きょ行くことになった。

 鳥せい本店には歓送迎会や親睦会などで何度か行ったことはあるが、最後に行ったのが1999年12月の忘年会なので15年ぶりということになる。その間に、大河ドラマで坂本龍馬が再び登場したり、日本酒の普及に本腰を入れ始めたこともあり、ずい分伏見の町並みも変化してきたと雑誌、テレビなどを通じて見聞きし興味はあったががついついスルーしてしまう場所であった。

 第二京阪道路の伏見警察署前交差点付近には、鎌倉パスタ、味の民芸、ザめしや、青山などの駐車場がたくさんあるのでそのあたりに車を置いて歩いて行くことにした。結局、青山に車を停めることになった。そこから西へ東高瀬川、濠川を渡って15分ほど歩くと竹田街道に出る。右折して竹田街道を南に10分ほど下ると伏見の中心となる大手筋通りに出る。

 鳥せい本店のホームページにあった『京都・伏見 酒蔵の町並みマップ」を参考に散策を開始。時々時雨のある不安定な天気だったが、食事をしたり大手筋商店街のアーケードなどでタイミングよく時雨をかわすことができた。両替町、銀座町、聚楽町、肥後町、讃岐町、奉行前町、毛利長門東町、羽柴長吉東町などなど町名の中にかつて城下町として繁栄した面影を見ることができた。

 天気の関係でじっくり見て回ることはできなかったのでもう一度という思いはあるが、そこそこ楽しめた。

デジブック 『伏見・酒蔵の町並み』
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珍事いろいろ

2014年03月13日 | 日記
 マレーシア航空機の失踪はやはり謎である。捜索に関わる国がどんどん増え、いまでは12ヵ国になっているにも関わらず手がかりがつかめない。世界各国の監視機能はもっと網の目のように張り巡らされていると思っていた。宇宙からも各国の動きをチェックしていることは北朝鮮の核問題やミサイルの時などから現実のものとして認識していた。それにしてはと意外であった。不謹慎かもしれないが、ニュースを見ていると ♪海は広いな大きいな 月がのぼるし 日が沈む  海は大波 青い波 ゆれてどこまで続やら♪が頭の中に浮かんでくる。

 「STAP細胞 STOP騒動」もわけのわからない展開になっている。論文発表の舞台裏というものをいちどみてみたいという思いにかられた。

 『維新の石原代表 威信なし』維新の党決定に反対した石原氏、若手から「それなら出ていけ」と言われたそうな。後日、発言を撤回したと報道されたがずい分求心力が落ちたという感はぬぐえない。退き際はむずかしいとあらためて思った。

 佐村河内さんと新垣さんのバトルは泥試合化しそうだが、「どっちもどっち!」としか言いようがない。

 春闘の集中回答日、雨後の竹の子みたいにベースアップのオンパレードとなったが、経営側と交渉したのは連合というよりは政府?不思議な構図であった。これもNewバラマキ。連合の存在感はいずこに?

 不可思議なことが多い昨今である。雨に降りこめられた一日。つれづれなるままに物思いにふける。

 今日のBSプレミアム20時からの「歴史館」の足利尊氏は面白かった。南北朝前後の動きというのが今までぼやけていた部分が「そういうことか!」と納得できた。足利尊氏の人物像についてもずい分違うものを持っていた。歴史というのは見る方向によって違うということを常に心がけていないといけないことをあらためて肝に銘じた。
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お水取りのクライマックスに合わせたような春陽気

2014年03月12日 | 日記
 春を呼ぶ行事と言われているお水取りは本来、3月12日深夜のお香水汲みのことをいうのだが、世間一般では3月1日からの「十一面悔過」という本行から今日の夜の籠松明、閼伽井屋でのお香水汲み、夜を徹して内陣で行われる達陀(だったん)の行法などのすべての行事を含めて「お水取り」と呼んでいる。今日の夜のニュースでは籠松明の様子が映し出されていた。1日からのお松明の様子もお水取りが始まったという形で必ず報道される。

 お水取りについては白洲正子さんの『私の古寺巡礼』(講談社文芸文庫)の中にある「お水取りの不思議」が面白い。それによれば2月20日の「別火」と呼ばれる精進潔斎から始まっているという。

 春を呼ぶ行事にふさわしい陽気であった。自然と体がよく動くから不思議だ。ジムでの60分間ウォークでは7.5kmまで距離を延ばすことができた。時速6.4㎞~7㎞の歩きと時速8㎞~9㎞の走りを混ぜての結果である。長時間走り続ける根気と足がまだないのは仕方がない。今日の結果は満足している。

 この後、明日にかけては一変して春の嵐になるとの予報。ツアーのキャンセルは結果としては良かったと考えよう。『どう考えようが事態が同じならプラス思考で考えたほうが良い』近頃よく口にすること。
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