早稲田実業ＶＳ駒大苫小牧

まさに死闘・激闘・奮投でしたね。２日間にわたり、計２４回を戦い抜いた両チームに心から拍手を送りたいと思います。

駒大の３連覇も成し遂げて欲しかったですが、エースの斎藤君のクールな闘志を目の当たりにすると、早稲田を応援したくなりました。


特に、延長１５回の表の４番本間君に対して投げたストレート！ストレート！ストレートの連投！それもすべて１４０キロ台という、今の今まで３日連続で投げ抜いてきた高校生とは思いない見事なピッチングでした。

最後はフォークか高速スライダーか？本間君を空振りにしとめ、甲子園が大きくどよめきましたね。

これで、早稲田がサヨナラ勝ちすれば、ドラマは完結したんですが、神様も「もう一度、この選手たちの激闘が見てみたい！」と、いうことなのか、引き分け再試合となった時には、「かわいそうに・・大丈夫か？明日も投げられるんか？」と心配しました。

でも、今日の斎藤君は、昨日よりも、タマの切れ、勢い、コントロール、どれをとっても、今大会で一番の投球でしたね。

あんなピッチングをされれば、強力打線で鳴らした、さすがの駒大苫小牧も、空振りの連続でした。

４－１で迎えた９回表、「このまま終るかな？」と思った瞬間、ノーアウト１塁から、中澤君の起死回生の２ランホームラン！　もう、これは駒大の大逆転シナリオの始まりか！？と思いましたが、ここで本間君を空振り三振、次のバッターも三振、そして、最後の打者が田中君に回ってくるあたりが、最後の最後までドラマを演出してくれました。

しかし、最後は、斎藤君渾身の１４４キロストレートに思いっきり空振り三振。　ゲームセットとなりました。

あの松坂大輔を擁した横浜が優勝した年の、対ＰＬ戦、明徳戦を彷彿させるような、素晴らしい戦いでした。

試合を終えて、斎藤君は涙、田中君には涙はありませんでした。　「負けて悔いない」と、よく言われますが、絶対そんなことはないわけで、負ければ悔しいし、優勝と準優勝では全然違いますもんね。

いずれにしても、両校の選手諸君、そして関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。　今日はゆっくり休んでください。　本当にいいものを見せてもらいましたよ。