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温かい眼差しで読んでね「天国までの百マイル」by浅田次郎

2017年05月08日 | 小説レビュー
〜バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも別れたろくでなしの中年男城所安男。
心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるというサン・マルコ病院めざし、奇跡を信じて百マイルをひたすらに駆ける―親子の切ない情愛、男女の哀しい恋模様を描く、感動の物語。「BOOK」データベースより


鉄道員などで有名な浅田次郎氏ですが、初めて浅田さんの小説を読みました。

どうしようもない崖っぷち?いやいや崖から落ちて、波打ち際でプカプカと半死人のように漂いながら、生きているとも死んでいるともいえないような人生を歩んでいる中年男:安男が主人公です。

40男が病床の母を思い、色々な人たちに助けてもらいながら、「母の快復こそ自分の再生」であるかのごとく、前向きにひた向きに生きようとします。

安男の身内は割りと冷たいんですが、周りの他人の愛情に癒されます。

最後はハッピーエンドというかハッピーリスタートで終わります。

「そんなうまいこといくかい!」という突っ込みはせずに、温かい眼差しで読んでほしい作品です(^^;

★★★3つです。