「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

まずまず「サウダージ」by垣根涼介

2017年08月24日 | 小説レビュー
〜故郷を捨て、過去を消し、ひたすら悪事を働いてきた日系ブラジル人の高木耕一は、コロンビア人の出稼ぎ売春婦DDと出逢う。
気分屋でアタマが悪く、金に汚い女。だが耕一はどうしようもなくDDに惹かれ、引き摺られていく。
DDのために大金を獲ようと、耕一はかつて自分を捨てた仲間―裏金強奪のプロである柿沢に接触する。「BOOK」データベースより


ギャングスター・レッスンの続編です。読みはじめは、「んっ?これがアキなんか?」と思いながら読んでいると、どうやら別人が主人公でした。

高木耕一という日系ブラジル人と、コロンビア人の金髪美女・DDのカップルが主人公なんですね。

もちろん、アキ、柿沢、桃井のギャングトリオは出てきますよ。

アキは、少し成長しているようですが、和子という才色兼備の年上女性に恋をしてメロメロになってしまうという、オチャメな内面を露呈しており、何とも締まらない物語になっています。

耕一とDDのハチャメチャカップルの日常とバカップルぶりにも笑えますし、アキと和子の初々しいつき合いも中々いい感じです。

今回も大きな山場がありますが、少し緊張感が足りません。

最後は予想通りの展開でエンディングを迎えます。

三部作のラスト「ボーダー」に期待ですね。

★★★3つです。