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全て物足りない『首無の如き祟るもの』by三津田信三

2018年10月16日 | 小説レビュー
奥多摩の山村、媛首村。
淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。
三つに分かれた旧家、秘守一族、その一守家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。
戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。
本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る。「刀城言耶」シリーズ傑作長編。「BOOK」データベースより


とても評判の高い作品ですが、僕には全く合いませんでした┐('~`;)┌

表紙と題名からわかるように、ホラー&ミステリーです。しかも長編です。

人の名前や地名などが、わざと?読みにくい漢字を当ててあり、読みづらい上に、説明も長く、読むのに体力がいります。

台詞や描写に緊張感がなく、登場人物も、どこか間抜けな感じがして、感情移入もできません。

首なしの死体がバンバン出てくるのですが、おどろおどろしさや、禍々しさはなく、ホラーとしての恐怖感も足りません。

トリックが二重三重にも張り巡らされていて、何度も裏切られますが、「はいはい、そうだったのね」と、してやられた感はありません。

密室殺人のトリックを解くのが好きな方にはオススメですが、僕にはダメでした。

★★☆2.5です。